【感想・ネタバレ】警視庁公安部外事四課 アンカーベイビーのレビュー

あらすじ

警察小説界に、新しい
アンチヒーローの誕生!

深く静かに浸透しつつある
不穏なる海外テロ組織を、
排除せよ!


底辺ジャーナリストと、暗い情念を抱えた公
安刑事。日本に浸透した謎のテロ組織に、ふた
りが立ち向かう。
ドローン、SNS、映像のデジタル化……。
技術のアップデートが、戦いを激化させる。私
たちは、なんという時代に生きているのだ。
とことん熱く、あまりにも恐ろしい、クライ
ム・アクションの最前線が、ここにある。
――細谷正充(文芸評論家)

経済記者・磐田は、友人の芸能記者・杉沢から
大きな事件の尻尾を摑んだと自慢される。しか
し杉沢はすぐに行方不明に。彼が追っていたネ
タは、移民問題――海外テロ組織による日本へ
の浸透作戦だった。自治体ぐるみの陰謀の進行
に身の危険を感じた磐田は、先輩の女性記者・
明智に助言を求める。明智が磐田に紹介してく
れたのは、警視庁公安部外事四課きってのくせ
者刑事、六志麻生だった。

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Posted by ブクログ

鷹樹烏介『警視庁公安部外事四課 アンカーベイビー』徳間文庫。

迫真の警察小説。

『アンカーベイビー』……子供を盾にして移民を申請するという使い古された手口。知らぬ間に日本に東南アジアや中東諸国、中華圏から多くの人が流入し、犯罪行為や不動産の買収、企業の買収を行なっているのは事実である。

田舎では中華系企業が山野を太陽光発電施設に変え、都会や観光地では中華圏や東南アジアの富豪が不動産を買い漁る。中華圏の大企業は日本の技術を盗むために同意無きTBOを仕掛けて来る。

問題なのはこうしたことを野放しにして、移民を受け入れ、外国人に生活保護や国民健康保険を認める政府である。


経済記者の磐田は、芸能記者で友人の杉沢二郎から酒の席で、とある大きな事件の尻尾を摑んだことを自慢される。磐田にメモとロッカーの鍵を託した杉沢は自宅で何者かに拉致され、行方不明になる。

杉沢が追っていた事件は、ウズガラーヤという国の海外テロ組織による日本への浸透作戦だった。自治体ぐるみの陰謀の進行に身の危険を感じた磐田は、先輩の女性記者、明智清美に助言を求める。

明智が磐田に紹介してくれたのは、警視庁公安部外事四課きってのくせ者刑事、六志麻生だった。

本体価格800円
★★★★

0
2025年03月17日

Posted by ブクログ

海外テロ集団に公安刑事・六志と経済記者・磐田が挑む。テロ集団が日本に浸透した経緯は、今の日本でも難民問題が取り上げられているので興味深く読める。2人にとっては仲間を殺された復讐劇でもあり、SNSやドローンの活躍など盛り沢山。この終わり方はもしや…続編希望!まずは、銃声がしたら即伏せろ!!

0
2025年02月23日

Posted by ブクログ

警察モノが好きな方(特に公安とか若干のアングラ感に惹かれる方)には満足いく作品だと思います。
多少文体の粗さはあるものの、今も日本のどこかで実しやかに浸透中の実態かもしれない、そんな得体の知れない恐ろしさを独語に抱かせるには充分。
各人のキャラとか背景とか、六志が選んだ次の人生(別班なんだろうな…とは思った)とか、結構さらりと済ませられていて読む人によっては物足りなさは残るかも。
とはいえお花畑日本の危機感の欠如には大きく頷けた。日本以外、を知らなさすぎるよなー、と反省。

0
2025年02月11日

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