あらすじ
ワンオペ育児中の亜希、マタハラを訴えられ絶望している茗子、そして二児のシングルマザーの三津子。三人は匿名でコメントしていたあるブログの炎上をきっかけに、偶然出雲で出会う。「私みたいにいい歳して子供のいない女性を、見下していませんか」茗子の切実な問いへの二人の答えは? 女同士本音のバトルが始まり、息をのむ傑作長編。
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Posted by ブクログ
好きな作家さんだが、久々に読んだ。読後感は爽やかだろうと想像出来るから安心して読み始めた。
立場の違う女性3名。専業主婦のワンオペ、夫モラハラ気味のDINKS、バリキャリシングルマザー。人の分類が職と子供の有無で識別されるのもなんだかな…と思うが、実際そう考えてしまう自分もいる。現代の小説。
感覚的には個人のパートの方が多かったが、実際には半ばでもう3人出会っていたので、それだけ亜希と茗子に移入したんだろう。
後半は節度のある大人が互いに考えていた、考えたことをぶつけ合う会話劇。ネットもこれくらい言語化して相手と話し合えれば良いのに。
子供のいない人を馬鹿にしてないとは言えない、自分は子供を望んで現在幸せだから、子供がいなくなったらと思うと耐えられるのかと思う
自分も良い、相手も良い。それが出来るのは、相手への信頼あってこそだよなぁ