あらすじ
JRPGを牽引する、アトラスのゲームクリエイター橋野桂。最新作であり集大成となる『メタファー』開発の軌跡が、この1冊に。キャラクター、シナリオ、バトル、日常、UI担当者の証言や、貴重資料を多数収録。ものづくりに関わるすべてのひとに贈る、傑作ノンフィクション。
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Posted by ブクログ
『メタファーリファンタジオ』こと『PROJECT:Re FANTASY』が動き出して完成するまでの軌跡を追うノンフィクション。好きなゲームがどうやって生まれたのか、半年〜1年ごとに追っていく話が読める夢のような本。今まで現代劇を作ってきたチームが考える「ファンタジーとは何か」。そして『ペルソナシリーズ』との開発の違いが面白い。アクションゲームが主流となってきている今、JRPGの存在感をさらに強めた今作で考える「JRPG3.0」も興味深い話だった。
Posted by ブクログ
ゲーム開発の流れがインタビューからわかる。
インタビュー形式というのも素晴らしい。
客観的な時系列や質問でドキュメントといった印象。
個々の機能開発というよりは、
プロデュース、プロジェクトマネージメントの視点で
個人的には教科書にすべきと思うくらい、素晴らしい本。
広く売るために最初からプロモーションの視点があり、
コストコントロールするために開発の進捗にとても敏感になり、
そして遊びやすさのために徹底的にUIや機能をフレンドリーにしている。
この本をやる前にメタファーは少し遊んでいて、
とても遊びやすくしている印象だったが、
本当にそう意図して作っていたんだと感動した。
ゲーム開発に携わる人はコンソール、ライブサービス問わず
おすすめしたい。
Posted by ブクログ
アトラスが手掛けた名作ファンタジー『メタファー』の制作秘話。いわゆるインタビュー集に近いかな。
『ペルソナ』シリーズ自体が割とRPGとして完成されているので、『メタファー』を作り上げるうえで何を捨てて何を引き継ぐのかって部分が面白かったかな。
特にプレイしていて違和感はなかったんだけど、確かに今までの学園ジュブナイルから純ファンタジーに移行する上で世界観ってのは構成しなくちゃならない。貨幣とか言語とか建物とかね。
現実とは違ってファンタジーとはその背景すら曖昧だからこそ一つの世界観を不整合なく作り上げることが難しい。ここらへんは言われるまで気付かなかったなぁ。今までプレイしてきた作品がいかに作り込まれていたか、というか…。
あと『メタファー』をプレイしたあとに「旅」という感想は僕の中で出てこなかったけど、言われると確かに。今作のテーマは「旅」なのか。
Posted by ブクログ
珍しく小説じゃないものを読んでみました。
昨年プレイしたゲーム「メタファー」が製作されるさまが時系列でいろいろ語られる。とても、非常に興味深かったです。何気なくプレイしてるゲームもこうやって作られてるんだなあ・・・と月並みな感想。プレイしてる側はなかなかに気づかない細かなこだわりや調整。こういうのは橋野桂さん独自のものなのか?それともゲームを制作する人共通のものなのか?他の人の「つくりかた」も見てみたいです。
いやもうホントに「大変そうだなあ・・・」の連続。それでも泣き言いわずに・・・まあインタビューだから言ってないだけかもしれませんが、必死に取り組む姿は読んでいて心に響くものがあります。それだけに「大変そうな姿」だけじゃなくて、完成して、あるいはその後受賞とかして努力が報われる喜んでいる姿もちょっとみたかった。