【感想・ネタバレ】歩く人はボケない 町医者30年の結論のレビュー

あらすじ

町医者を30年、臨床医を40年行なってきた私が断言できるのは、毎日歩行する習慣を持つと、認知症をはじめとする生活習慣病の大半は予防できるということです。歩行といっても長い距離を速く歩く必要はなく、スキマ時間にちょこまか歩くだけで十分。本書では薬いらずの、歩行と食事の健康習慣をご紹介します。なぜ、歩くと認知症を予防することができるのでしょうか。その理由はいくつかありますが、ここではその一つ、「アミロイドβの排出に結び付く」点を取り上げましょう。認知症の患者さんの脳にはアミロイドβの沈着が見られます。アミロイドβとは、「脳のゴミ」のようなものです。ゴミがたくさん溜まってしまって、脳細胞や細胞同士の伝達が悪くなっているのが認知症なのです。では、アミロイドβという脳のゴミは、どうすれば取り除けるのでしょうか。脳細胞内に溜まったアミロイドβは、夜間睡眠中に細胞内から血流に排出されます。家庭ゴミの収集車と同じようなイメージです。ですから、睡眠の質を保つことが肝要なのです。そして、自然な入眠には、心地よい疲労が必要です。昼間に適度に歩くと、まさに心地よく疲労して、睡眠の質が改善されるのです。また、睡眠ホルモンであるメラトニンは主に夜に分泌されるのですが、そのためには太陽の光が重要です。朝7時に太陽の光を浴びれば、その15時間後の夜10時くらいには、睡眠ホルモンが出てきて、自然に眠たくなります。ですから、朝、太陽の光を浴びながらの散歩をお勧めします。歩くと認知症が予防できる理由は他にもあり、本書で説明しています。是非、歩くことをささやかな快楽にしてみてください。 【内容例】●生活習慣病もがんも認知症も根っこは同じ ●認知症は「脳の糖尿病」 ●過度な運動は命を縮める ●認知症予防のためには野菜も重要 ●認知症の薬は効くのか? ●太陽光を浴びないと、美容上も逆効果 ●歩くことを苦行だと思っている人に

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Posted by ブクログ

歩くことと認知症になりにくいことの関係は、「歩く疲労と、太陽光による睡眠ホルモンのリセットが、眠りに効く。質の良い眠りによりアミロイドβという脳のゴミが血流に排出される」という因果関係で、論旨は非常に分かり易いです。

ただ歩くのではつまらないので、たとえば計算しながら歩くことを著者は勧めていますが、それは私も以前からやっています。84-21というナンバーの車を見たら84と21を7で割って12:3だから、さらに3で割って4:1の比だな、と計算するとかです。

前半には認知症と糖尿病の関係についても書いてあり、歩くこととに加えて、糖尿病にならない食習慣が必要だとあらためて思いました。

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2025年02月05日

Posted by ブクログ

読みやすい本でした。歩くことは、健康の基本だと思います。いろんなことを考えるし、自分を見つめ直す時間でもあります。確かにいろんなアイディアが浮かぶ気もしますね。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  ゴルフ場にはなぜ元気な高齢者が多いのか?
第2章  歩かない人ほど、フレイルや病気になる
第3章  認知症になる理由
第4章  歩くことと肥満、美容
第5章  歩くと、自然免疫が高まる
第6章  歩行と脳は、関係している
第7章  歩くだけで、認知症予防になる
第8章  歩くことを楽しむ
第9章  食事がダメだと歩いたことが無駄になる

<内容>
在宅医療などを長年やってきた医師の本。タイトルからすると、けっこうエピデンスを上げているかと思いきや、それは少なく、エッセイ的な感じ。自分がみてきた患者のエピソードを中心に、歩くことがいかに健康に保てるかを書いている。主に老化(認知症)を中心に書いている。サクッと読める。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

オーディブルにて

当たり前のことが多いが、改めてこういう歩く習慣、基本的な生活習慣を大切にすることは、大事と感じる。

ワクチンのことなどは、若干??な感じはあるけれど。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

○本のタイトル『歩く人はボケない 町医者30年の結論』
○著者 長尾和宏(ながおかずひろ)
○どんな本?
「歩く」というシンプルな運動を通じて、病気にならないように体を守る方法を教えてくれます。
特に、認知症や生活習慣病と呼ばれる病気を予防するためのアイデアがたくさん詰まっていて、毎日健康で元気に過ごすための手助けをしてくれる内容です。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

なかなか説得力のある本。フレイル予防のため、親にも薦めたい1冊だけど、自分もそろそろランニングでなく、適度なウォーキングに移行しようかな。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

一部の特定の話題については、特に強いこだわりを持たれていると感じる箇所があったが、それこそが30年の自信に基づく結論なのだろう。目に見える効果が出てくるかどうかは別として、歩くことは良いことに違いない。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

散歩の効用はこんなにある!町医者を30年、臨床医を40年行ってきた著者が断言する、認知症をはじめとする生活習慣病の予防は歩行である。
人間ドックの結果が年々悪くなることをきっかけに、ウォーキングや食生活の見直しをした。約5年続けて断言できることは、この本のとおり、歩くことは健康の源。ボケ防止にもなるとは目からウロコ。

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2025年03月21日

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