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Posted by ブクログ 2017年06月16日
地球上で、放射能により立ち入りできない場所があるのは、核実験場跡と、チェルノブイリ、そして日本だけではないでしょうか?この小さな国に、いまだに放射能により立ち入りできない区域が残っている・・・恐ろしいことだと思うのですが。それでも、原子力発電を続けるのは、ギャンブルのようなものではないでしょうか?
Posted by ブクログ 2013年01月25日
国の「お偉いさん」たちと、福島で苦しんでいる人は、表面上は同じ「人」でも、違うんだな。
国の「お偉いさん」たちの作る社会で生きていく以上、その社会にとって都合のいいルールに従わなければならないけれど、頭の中だけは自由でありたい。
研究者、学者という仕事は本当に大変だな。
特に、民間ではなく国から...続きを読む研究費などをもらってると、国を批判するデータは出せないもんな。
それでも、己の誇りにかけ、予算を削られても自分の研究を正しいと主張できる研究者の話を読むと、沈まぬ太陽の恩地一を思い出す。
自分には出来ない。
Posted by ブクログ 2020年03月15日
《誰が得をしようとしたか?》
金儲け
権威欲
お友達
自分さえ良ければ良い
巨大な欲の塊、原発による大惨事
責任を取らない
他人事
楽観的
次世代に負の遺産を残して死んでいく
逃げ切り
必死で生きている人を、少数の無責任な人達が動かしている。
「原発は誰得?」
Posted by ブクログ 2015年03月23日
福島原発事故の真実を朝日新聞特別報道部が、取材を、関係者に積み上げたシリーズ。
放射能を浴びた町と被災者、研究者、東電、政府。それぞれが、何を考えて、どんな行動を取ったのかを、丁寧に追いかけ誰が良い、間違ったとは、言えない混乱が、当時はあったのだ、という事実を垣間見れます。
今だからこそ、読むべ...続きを読むきシリーズだと思います。
事実を伝えないのは、大きな罪であると、理解させられます。
Posted by ブクログ 2015年01月26日
まあいろいろ言われるのだが、優秀な人々がチームで動くことによって、より広く深く事実に近づくことができるのだ。これはフリー一人では全然無理だろう。そしていかに新聞で「読ませる」記事にするのか、その手法についてもあとがきで触れられている。
Posted by ブクログ 2013年12月05日
福島原発とその周辺でなにがあったのか?
それをまとめた本。
なぜ事故が起きたのか?という問題ではなく、なぜ被害が広がったのか?という点がよく分かる。
国がなにをして、なにをしなかったのか。
それがよく分かる本だ。
Posted by ブクログ 2013年07月20日
2011年3月11日の東日本大震災のレポート。前半は被爆にあった避難民の話、後半は原子力爆発の可能性に対する官邸でのやり取りの話。一部はニュース等で知っていたが、活字で読むとやはり臨場感がある。政治家と東電のやり取りを読んでいると東電(本店)の無責任な対応がやはり目につく。
Posted by ブクログ 2013年07月18日
P134「被害が出てくるのはこれからです。66年前の原爆で、被害者がいまだに国を相手に裁判を起こしている。これが現実です」
続きも読む!
Posted by ブクログ 2013年03月24日
福島第一原発事故を追った、朝日新聞の連載記事を
まとめた一冊…これ以降も連載は続き、本書は冒頭巻にあたる。
新聞紙上で断片的に読んでいたが、一度きちんと
目を通しておきたくて手にしたのだった…
なにをどう云おうが、これが現実なのだろう…
本連載記事をうけもった特別報道部のスタンスは、
報道に身を置...続きを読むく者でなくとも、忘れてはならないことだ。
ポイントは実にシンプル…
・徹底的に事実を書き、主観を省く。そして、わかりやすく書く。
しかし、現実は程遠い…本書から一例をひく…
―放射能は誰のものか。2011年夏、それが裁判所で争われた。
・・・(中絡)…答申書で東電は放射性物質を
「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」
としている。
つまりは、こういうことなのだそうだ…
「飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地に
くっついたものだから、自分たちのものではない」
こうした言い換えがあることにさえ、むなしさを覚える…
ボクたちは、こうした言説を読み解いていかなければ、微塵も
現実を知ることができない世に投げ込まれているのだろうか…
自分の身は自分で守れ…などとは、よく言われることだが、
知ろうとする姿勢はどうあるべきかを省みる契機になった。
Posted by ブクログ 2013年03月12日
東京新聞「レベル7」と並びたつ朝日新聞連載の福島原発事故ルポルタージュ。読売や産経もこのくらい力の入った特集を組んでから原発存続を主張してもらいたいもんだ。社説で「原爆製造能力を失う」なんていう言っちゃお終いよ程度の主張しているようじゃ天声人語と変わらんのだよ。
Posted by ブクログ 2016年02月04日
朝日新聞もやればできるんだと言うのが第一感、主観を省き事実を書く。誰の発言かを明確にすると言う方針が奏功したようだ。
官邸、対策本部のコミュニケーションの無さ、何とかしたいとあがく末端の研究者、医者に対し責任のがれに終始する官僚機構。国民がパニックを起こすのを恐れてと言いながら対策を取るべき組織が全...続きを読むく機能して来なかった。パニックに陥ったのは対策本部だったようだ。
SPEEDIのデーターは官邸に上がらず無駄になった。
放射線衛生学の専門家木村真三は地震直後すぐに現地入りするが労働安全衛生総合研究所からはストップがかかり、辞表を出した。調査結果はNHKの企画で一度没になるも復活し放射能汚染地図がオンエアされる。
気象庁では1954年から続いていた観測に3/31予算がつかなくなり研究中止となるなか研究者の青山道夫はサンプリングを続ける。予算は研究に対して出されているが研究だとデーターをすぐに公表できない。モニタリングと言えばそれで続いたはずが財務省も文化省も放射能関連の予算を緊急モニタリングに回したいと考え、気象庁は自ら予算を取り下げた。青山は海洋汚染の論文をネイチャーに発表しようとするがチェルノブイリ事故の汚染の1万倍と言う表現のため所長に反対され掲載は見送られる。
総理官邸では地下の危機管理センターに地震情報が集まり、中二階の小部屋を原子力対策に使い始めるがこの部屋は携帯が圏外で電話も2本、対策本部としては役に立たない部屋だった。
Posted by ブクログ 2013年02月17日
いまや朝日新聞の〝看板〟ともいえる連載シリーズをまとめた本。現在、本としては3冊目が出ている。その一冊目。(なぜか関連会社の朝日新聞出版からではなく学研が出している)
本1冊に6つの連載がまとめられている。出来不出来の差はあるが、1冊目には勢いを感じる。『防護服の男』『官邸の5日間』あたりが緊迫感が...続きを読むあった。日本の話ではないが、『学長の逮捕』が個人的には好み。
日本の報道姿勢に手厳しい、ニューヨーク・タイムズのマーティン・ファクラー支局長もこの連載には好意的だ。(連載開始の遅さも指摘していたが)
朝日新聞の特報部という存在も面白いが、他の部(政治とか社会)とその姿勢が乖離しているような気がして、購読者としてはちょっとちぐはぐな感じを受ける。
Posted by ブクログ 2013年02月10日
現在も朝日新聞紙上で続く、福島第一原発事故とそれが引き起こした放射能汚染に迫ったルポルタージュの書籍化第一弾。
まあとにかく全てのエピソードでやりきれない憤りを禁じ得ない。
特に第一章の「防護服の男」、浪江町赤宇木地区に8月まで留まった三瓶ヤスコさんが文部科学省の作業員に言われたというこの言葉は衝撃...続きを読む的。
「今だからいうけど、ここは初め100マイクロシーベルトを超していたんだ。そのときは言えなかった。すまなかった」
Posted by ブクログ 2013年01月24日
福島原発の事故の当時
関係者が研究者が何を考えどう動いたか朝日新聞が取材連載した記事。
類似書がいくつもあるが、多くの当事者へのインタビューを基に真実がみえてくる。当事者の能力や立ち居振る舞いがどうだったというより、やはり想定していなかったということの罪の重さがみえる。
しかし不測の事態を想定する...続きを読むということが官僚機構が最も不得意とするところだろう。ではだれが想定するべきなのか、自分の身は自分で守るしかないと思った。
危機管理の在り方を考えるに絶好の本。
Posted by ブクログ 2012年12月29日
原発事故の裏側で、我々が日常的に「国」と呼んでいる政府(官邸)や官僚機構がどのように動いていたかに光を当てた報道連載。特にSPEEDIがなぜ避難に活用されなかったのか、東電の本店と現場の危機感の違いなどを読んでいて、そもそもに普段からのコミュニケーション不足も大きく今回の事故の拡大に作用したのではな...続きを読むいかと感じた。
Posted by ブクログ 2012年09月26日
本書は朝日新聞のルポルタージュ連載記事の書籍化したものです。連載は現在でも続いているそうです。ここでは福島原発事故による放射能汚染は、なぜこれほど多くの被害者を生んだのか。という事が語られております。
僕は日ごろ朝日新聞を読んでいないので詳しいことはわかりませんが、この連載は単行本化された後も続...続きを読むいているみたいですね。それはリアルタイムでは読まずに続編が出たら読むことにいたします。それはさておいて、この本は朝日新聞にて連載された「3・11 あの日いったい何が起こったのか?」という記者がまさに足で稼いだ情報を元につづったルポルタージュです。
これを読みながら、やはりマスコミの組織力はすごいなぁと思ったと同時に、これだけのことを震災当時、リアルタイムに報道してくれればよかったんだけれどなぁと一抹の怒りと寂しさを覚えてしまいました。読んでいて思うのはまさに「隠蔽工作」とも解釈できるような政府側の対応の数々で、放射能の知識がない一般市民に問い詰められても「緘口令」が敷かれていて一切数値を公開しない場面などを読んでいると、まさに「棄民」だなと、登場人物の一人で、自らの職を擲って現地の調査を行っていたたたき上げの学者と同じことを考えてしまいました。
さらに、ほかの文献でもあぶりだされていましたが、政府中枢の混乱振り、これも際立っておりました。まさに「囚人のジレンマ」とも呼ぶべき様子を呈しており当時の菅直人首相をはじめとする閣僚たちは個人的には事態を収縮しようと躍起になっているのはわかるのですが、集団になると混乱し、支持系統がめちゃくちゃになっていたり、肝心の情報が届いていなかったりと、まさにカオスの様相を呈している場面が事態の重さを物語るものでありました。
そのほかにも現在でも被曝を伴いながら現地に留まる人間と、「夜逃げ」のように避難する人間との「相克」が描かれたりと、いつ終わるとも知れない「原発災害」の重さを教えてくれる一冊でありました。
Posted by ブクログ 2012年08月13日
おわりににあるように「徹底的に事実を書き、主観は省こう」「為政者の目から見た動きではなく、ふつうの国民の視点で書こう」が徹底されており、ひっかかるところがなく、読めます。何が起こっていたのか、どんな人たちがそこにいたのか、どんな活動があったのか、内容が充実していると思いました。新聞連載のときはなかな...続きを読むか集中して読めなかったので、本にまとまって良かったです。
Posted by ブクログ 2012年08月10日
福島原発事故が起きたあとの住民、官邸、自治体のさまざまな動きを粘り強く取材した朝日新聞の連載。担当した特別報道部は「愚連隊」と呼ばれ、部屋の入り口には、取材元のポチにはならないという意気込みを込めた「脱ポチ」宣言が掲げられているそう。
最初の浪江町で避難所がなく一つの家に集まった25人の戸惑いは緊...続きを読む迫感にあふれていた。放射能の情報はなく、ただ必死に災害と向き合わなければいけなかった。一方の官邸では機能不全が起き、情報収集もテレビを通じてしかできない。危機感を感じた専門家は自ら現地へと向かう。「何もするな」という組織の命令を振り切って。
大それたタイトルだと思ったけど、何もすることができない技術の脆弱さを認識せずに、受容していた事実が、大それたことだったかもしれない。
Posted by ブクログ 2012年07月28日
震災については、まだまだ考えて、語り継がなければならない。
パニックを起こすから、不安を煽るからと情報を出さずにいた政府や県に苛立ちを覚える。
あの時原発で何が起きていたのか、それを知る為に必要な一冊。
Posted by ブクログ 2015年11月12日
福島第一原発に関し、朝日新聞が紙面上で特別チームをつくり調査報道しているシリーズのまとめ。
すべてが真実ではないかもしれませんが、綿密な調査、当事者からの聞き取りをもとに官僚も含め「誰がどうしたか」を実名で取りあげた迫真の報道です。
保安院、原子力安全委員会等官僚側、東電、そして官邸。
組織の甘...続きを読むさ、癒着が引き起こした機能不全。
それは一番弱い立場である我々、福島の人々にふりかかります。
無味無臭の放射能として。
連載はなお継続中。
そして福島第一原発もなお収束とは程遠い。
Posted by ブクログ 2023年02月22日
ここまで原子力にヘイトだと逆にすがすがしさを感じます。
もちろん福島第一原子力発電所の事故により避難な精神的な苦痛を被った人へのインタビューは価値があるが、なんでもかんでも原子力のせい、というのは隔たりすぎでしょう。
あと、原子力(≒放射能)が超危険!ということを間接的に言っている表現が多すぎる。...続きを読む
例えばホットスポットで、100マイクロシーベルト毎時が発見されて、年間900ミリシーベルト浴びて国の基準を大きく逸脱する!大変だ!という表現。
そりゃあ、屋外の流動がない水たまりでホットスポットが見つかって、そこに1年365日24時間たっていればそのような線量を浴びるけれど、そんな人いる?
周辺よりも高い線量の場所なので「ホット」スポットと言うのです。
あと、食べ物についても過度に内部被ばくの危険性をあおっており、WHOが定めた科学的に根拠のある数値なんかあてにならない!という論説で、なぜにあてにならないのか、という回答は一切ない。
さすが朝日さんです。
あと、著者は新聞屋であって原子力に精通している人では「まったく」ないので、科学的でもないし、原子力も理解していない。
Posted by ブクログ 2018年10月12日
福島原発事故対応
東電、原子力安全・保安院しかり
「総理に助言すべき組織が機能せず、当事者意識が欠如していた。組織の都合が優先され、必要な知識を持った人間が役職者にいなかった。」
いまこうして日本があるのは、ラッキーだったとしか言いようがない。
Posted by ブクログ 2013年11月13日
明らかに記者クラブから離れて書かれた記事。役所の広報機関と化してしまった現在の新聞の中で調査報道と言える数少ない記事。このような記事が出てくることはいいことだと思うが、いまいち問題の本質に迫ることができていないと感じた。
メディアの一連の震災報道についての分析、反省が無かったのが非常に残念。
Posted by ブクログ 2012年12月23日
各々の視点に立って原発事故についてまとめたドキュメンタリー。
当時の緊迫感があまり伝わってこないのは残念。原発事故以外に津波や地震によって大きな問題が起こっているのに、この影響を排除したのは謎。(別に悪いという意味ではありません)
Posted by ブクログ 2012年11月09日
いざという時に、純粋な判断ができるか。やるべきこと、諦めるべきこと。
原発事故が起きました。
被害者たちの現実と、やるべきことをやろうとした人たちと判断ができず、諦めることができなかった人たちとの戦いが書かれています。
放射能は専門知識がないと、理解が難しいし、どう対処していいかもわからない。何...続きを読むが真実かはわからない。でも、事実はある。事実を受け止めて、やるべきことをやりなさい。個人として、組織として、国として。自分の欲は捨て、できるだけ多くのために。
一人の命と大勢の命は比べられないが、大勢の贅沢と一人の命は比べられるのではないか、と私は思う。
人為的被害や、私欲やおごりによる被害拡大は非常に腹立たしい
Posted by ブクログ 2012年10月20日
史上最悪の放射能汚染は、なぜ起こったのか? 研究者の辞表、観測中止令、無主物の責任、官邸の5日間…。官僚・政治・東電の罪を問う。
2012年度石橋湛山記念ジャーナリスト賞。新聞協会賞も受賞し、今も朝日新聞朝刊に連載継続中だが、本書に限っては後から証言を集めたばかりでイマイチ迫力不足(第6章「官邸の...続きを読む5日間」以外は)。それでも秀逸だったのは、原子力安全・保安院がSPEEDIを使って正確な放射能拡散予測をしていたのに、その事実を菅総理は朝日新聞のこの連載を読んで初めて知り激怒した、という笑えない喜劇。また発生直後の政府の発表に、戦時中の大本営発表と同じ匂いをかぎ取った人も多かったという。東電批判とともに、連載自体が裏返しのマスコミ批判になっているのかもしれない。
(C)
Posted by ブクログ 2012年10月02日
朝日新聞で連載していたのを不定期に読んでいた。連載当初はかなりショッキングな内容だったと思ったが、今改めて読み返してみると、あまり驚かない。当時いかに情報が少なかったのかがわかる。
特に官邸での事故対応のドタバタは、こわい。と同時にちょっと笑える(不謹慎かもしれないけど)。 本書に書かれているこ...続きを読むとがすべてを表しているということはないと思うし、間違いもあるかもしれないけど、ただ言えることは、こういった複数の人間が物事を為す時、絶対的に必要となることは”情報”だということかな。 判断が間違っていた、いやあっていた。といってもそれは後から出てくる話。その時々にいかに精一杯考えて結論を出したかが重要だと思う。そのためには正しい情報を的確にインプットされたか。が大事だと思う。
Posted by ブクログ 2012年09月05日
原発問題…今まで目を逸らしていたけど、これは現在進行形で起こっている事実なんだと再認識。遠い昔の戦争体験談とは違う。
だけどまだ、対岸の火事にしか思えない自分が情けない。現地に行かないとダメかな。
ただ、登場人物が多すぎて人物関係が把握できないのが難点。
Posted by ブクログ 2017年08月16日
新聞の連載記事だけあって読み易く、理解し易い。被災者、政治家、官僚、
研究者のそれぞれに丁寧な取材も行っている。でも、東京電力は取材拒否。
福島第一原発事故の発生前夜から、その後の事故対応を様々な観点から
検証している。ただし、官邸の対応については本書をそのまま鵜呑みにに
は出来ないが。
でも、...続きを読むおかしいじゃないか?当時の首相・菅直人がSPEEDIの存在自体を
知らなかったって…。日本国の緊急事態時の最高責任者だぜ?どうして
そんな人物に、必要な情報が提供されないのか。
危機管理センターには原子炉の設計図もなく、保安院も安全委員会も
放射能拡散予測を伝えない。
東日本大震災では被災された方々に必要な情報が届かないことが大きな
問題になった。しかし、日本の中枢にさえ最低限の情報が集まらないって
のは異常だろう。
先日、NHKスペシャルを観ていたら「住民がパニックを起こすから」との
理由で段階的に退避区域を広げたことの言い訳をしていた人がいた。
パニックになっていたのは危機管理センターではなかったか。
尚、こんな官僚・政治家を尻目に正しい情報を集めようとした研究者が
いたことを忘れていはいけない。それなのに気象庁気象研究所には
なんの根拠もなく50年以上続けて来た放射能観測中止が申し渡される。
誰が、何の為に、中止を決めたのか。判然としないところが、責任を
取らない日本の官僚の体質ってところか。この第3章だけでも読む
価値あり。
尚、本書は朝日新聞の連載で今も続いている。不思議なのは同新聞社
は出版部門もあるはずなのに、発行元が学研なのだ。う~ん、系列に
テレビ朝日があるから?テレビ局の最大スポンサーが電力会社だから
気を遣った?な~んて深読みしてみた。
ところで、朝日新聞もそうだがメディアはメディア自身の震災・原発報道
の検証をしてみてはどうだろう。