【感想・ネタバレ】移民リスク(新潮新書)のレビュー

あらすじ

クルド人=政治難民というイメージ、メディアによる入管行政への批判、移民先進国ドイツの先例――人口減や人道的配慮など移民を受け入れるべき理由はあるものの、このまま押し進めて本当にいいのか? 欧州事情に通じたジャーナリストが、クルド人問題に揺れる埼玉・川口、彼らの故郷トルコ、移民流入に悩むドイツ、「入管の闇」問題をめぐって現地徹底取材。国家の基盤を揺るがす「日本的ゆるさ」に警鐘を鳴らす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とても良い。話の流れがとてもよい。ツカミは移民の身近な困りごと、トルコに取材に行くと違う事実があり、帰国して改めて考える、読者も同じ学習をトレースする。その流れがよい。事実の集め方も無理がない。
まずは川口市でのクルド人の迷惑さ、国内でトルコ人と抗争。これに対してトルコでの取材で初めて分かるのは、多くのクルド人はトルコで争っていない。政治的に極右のクルド人政党のみが、エルドアン政権と抗争。大多数のクルド人は普通のトルコ人。その理解で日本で改めて取材、考え直す。結論、難民とは「帰国すると逮捕や弾圧」を受ける人。日本で難民申請をしているクルド人はほとんどそうではない。難民申請書の内容を見れば分かる。面談に来ない。面談で「自分は難民じゃない。申請は却下していい。仕事が忙しいから帰っていいか。」。却下されて再申請を繰り返すのが一番簡単に居続ける方法。
日本は難民に厳しいか?。欧州と比較。ドイツでもクルド人は難民認定率が低い。本当の難民はシリア、アフリカ紛争地帯など。ドイツの難民の犯罪などの話がやたら詳しい。
欧州は地続きで、本当の難民が来る。日本に来るクルド人はトルコから飛行機で来る。観光で入って不法労働をして、つかまってから難民申請する。難民が飛行機で来るか?。送り返すのも飛行機。。。
結論は意外に普通。問題は犯罪だから、犯罪歴のある人を再入国させない方法が有効。ビザなし往来が悪い。ビザ復活である程度解決するぞ、でした。。

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2025年08月22日

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