【感想・ネタバレ】ブラック郵便局のレビュー

あらすじ

街中を駆け回る配達員、高齢者の話に耳を傾け寄り添うかんぽの営業マン……。市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着――。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる執念の調査報道。

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Posted by ブクログ

説明も受けず、承諾もしていない保険への加入。食い物にされる高齢者。3年間で苦情は1万件を超える。厳しすぎるノルマが不正に手を染めさせる。…望まない地区への異動。勝手がわからぬ配達経路。課せられる年賀状販売。余裕のない現場で起きたある配達員の死。…会社の統制の外にある局長会が人事を決める。パワハラは放置され、内部通報は漏洩する。局長任用の条件に妻の選挙協力。会社の経費で購入したカレンダーが選挙運動に利用される。…郵政民営化は過ちだったのか?正解はわからない。一度は進んだ道。これからどうするかを考えたい。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

農協の闇を追った「対馬の海に沈む」という本が面白かっので、その郵便局バージョンのような本書。
「対馬の・・」の方は農協の保険の違法契約の話で、謎解きのような面白さがあったのですが、こちらの方は保険業務だけでなく、配達業務、局長人事、選挙運動など幅広く、根深く、より大変な話だった。
読んでいて辛い本でした。綿密な取材に基づく労作なのに解決の糸口が見えず暗澹たる気持ちになった。
この本は西日本新聞の記事を元に書かれているのですが、書かれる前にNHKのクローズアップ現代で郵便局の問題が取り上げられたのに一向に改善されないところから話が始まります。
1.日本郵便という巨大な組織が闇を抱えているのに、いくら不正が明るみに出ても自浄作用は見られない。巨大ゆえに制度改革ができない。
2.不正に対してはトカゲの尻尾切りの様な対応。内部通報制度を利用して通報した側が処分される。
3.郵政民営化の煽りを受けて起こった問題なのに、そのことは不問。
4.郵便だけの問題ではなく日本の病巣を見せつけられるような思いがして辛い。
5.郵便局の数ある問題に対処するために自民党の下部組織となっていて、それがある意味郵便局のためになっていない。
などが印象に残った。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ブラック郵便局 西日本新聞記者 宮崎拓朗

「かんぽ生命」が高齢女性を狙い、保険を押し売りした「事件」の詳細から、この本は始まる。
信頼されている郵便局の人が来たとなれば家にあげる。
今は言っている保険を変更することを提案される。
断ってもしつこく粘る。あるいは認知症が入っていれば、任せる。
結果不要な生命保険に加入される。
後で気づいた家族がクレームを言う。
本人がサインしていれば有効と言い張る、、、
信頼を裏切る詐欺行為。
局員の良心をマヒさせるノルマ。

郵便配達員にもノルマは襲い掛かる。
無理な配達ノルマ。残業はするな、時間通り配達しろ。
さらに販売ノルマ。かもめーる、年賀状、通販、、、

上司、幹部はノルマをこなせない部下を厳しく叱責する。さらし者にする。
自殺者も出る。
・・・ここまで読んで、パワハラの恐ろしさを再認識した、が、
それがメインの本ではない。

日本郵政の歪んだ構造を暴くものだった。

まず、このノルマはじり貧の日本郵便の赤字をかんぽ生命、ゆうちょ銀行で埋めるためのもの。
日本郵便、、、ユニバーサルサービスは求められているが、小規模郵便局を統合するなど合理化をすれば、
赤字幅を縮めることはできるはず。
それはしようとしない。
なぜか。
そこに、局長会という、日本郵政とは直接関係のない、任意団体がある。
関係ない、といっても、そこに所属するのは郵便局長。
その3割は世襲。
明治時代、土地の名士が郵便の発展のために一肌脱いだ自分の土地建物を提供したことに端を発する。
100年前は日本の発展のために貢献したのだ。
それが既得権益になる。
なんとしても小規模郵便局を合理化させてはならない。
そのためには政治力がいる。
局長会が押す自民党候補者を、参議院選挙比例区でトップ当選させねばならない。
局長は仕事もそこそこに、支援者集め、講演者集めに奔走する。
あげく、日本郵便が費用を出したカレンダーを、後援者に配布する。
違法企業献金そのものだ。

この異常な組織活動を内部告発した勇気ある局長たちは、通報者保護されず、さらされ、叱責される。
精神疾患になりながら、闘う。
新聞社に情報提供し、外からの変革を目指す。

それがこの本だ。

しかし、処分は軽く、増田社長も煮え切らない。
ノルマも復活。局長会は内部通報者を許さない規程を作る。
つい先日は配達時のチェックを怠っている事例が多数発覚した。
日本郵便は変わらない。

明治時代の負の遺産が今の日本をダメにしていることを思い知る内容だ。
当時の志は正しかったのだろうが、それが既得権益になっては、害しかない。癌だ。
それがシステムの中に組み込まれ、切り離せない。この本は宿痾、という言葉を使っている。
今の官僚制度は敗戦でも残り、明治時代そのまま。
世襲議員もその官僚に従う。明治の価値観をそのまま受け継ぐ。
選択的夫婦別姓を認めないのも、明治以来の戸籍制度を守るだけ。
明治天皇以来の天皇体制を守るだけ。
時代の変化を無視したものだ。

参院選、前回は2位だったとか。今回はどうなのだろう。
盛り返すようなら局長会が変わっていない、ということだ。

衰退する日本の中で、
既得権益者だけが甘い汁を吸う。
若者が疲弊し、子供も生まれない。
そんな国でいいのか?
堕ちるところまで堕ちる加速主義しかないのか?

無理なのかなあ、、、

はじめに

第一章 高齢者を喰い物に
ある郵便局員の1日/「自主勉強会」への呼び出し/危機感からの情報提供/根性論だけの指示/NHK報道後も変わらぬ郵政グループ/3年間で1万件以上の苦情/空虚な周知と呼びかけ/信頼を逆手に取った不正/記事への反応は無風/全国で行われる詐欺まがいの営業/月20万円以上の保険料/数字至上主義の金融渉外部/「乗り換え契約」という禁じ手/不適切な勧誘の数々/「まるで振り込め詐欺のアジト」/つるし上げによる休職者が続出/パワハラの連鎖/日本郵政の会見/乗り換え潜脱/当事者意識のない経営陣/知らぬ存ぜぬの郵政グループ/郵政グループからNHKへの圧力/「お客さま控え」に遺されたメッセージ/郵政グループのドン/最後に垣間見えた本音/不正に甘い実態/現場に残る不満

第二章 “自爆”を強いられる局員たち
局内での死/「一番行きたくない局」への異動/配達に加えて販売ノルマまで/3度の病気休暇取得/夫を追い詰めた日本郵便を提訴/ようやく下りた労災認定/「もう二度と、社員を苦しめないでほしい」/人件費削減のしわ寄せ/郵便物隠匿の裏にあるもの/日本郵便による下請けいじめ/毎年100万円近くの自腹購入/ようやく実現したノルマ廃止/死者のみまもりサービスという皮肉/理想からはなれた民営化の実態

第三章 局長会という闇
目標は一人当たり「80世帯100人」/全国郵便局長会による選挙活動/ノルマと人事権で圧カ/ゴールデンウィーク返上で「事前運動」/選挙違反の行為でさえ容認/綿密に組まれた選挙活動スケジュール/得票数は、局長にとっての通信簿/特定郵便局のルーツ/民営化という衝撃/政党への働きかけ/漂流し続ける郵政グループ/巨額詐欺事件の発覚/詐取した金で別荘購入/世襲運営の闇/「不転勤」「選考任用」「自営局舎」の三本柱/局長候補の“事前選考”/すべては集票のため/トップの認識/次々に発覚する不祥事

第四章 内部通報者は脅された
郵便局長たちによるパワハラ裁判/「お前、俺に挑戦状たたきつけちょろうが」/地区全体を巻き込んだ報復/局長会での追及/“公開処刑”された二人/追い詰められる直方部会/民事・刑事両面でN氏を訴え/コンプライアンス部門の言い分/法廷で語られたこと/厳しく糾弾されたN氏の罪/内部通報はどこから漏れたのか/形骸化する通報窓口/組織内に巣食う宿痾/ブラックボックス化する局長会/妻まで駆り出す仕組み

第五章 選挙に溶けた8億円
“年末のご挨拶”の目的/集票活動に使われたカレンダー/専門家の意見/局長会内からも批判の声/カレンダー調達のキーマンを直撃/局長会の見解/カレンダー関連のカネが一部還流?/顧客情報の流用という疑惑も/問題の核心から逃げ続ける日本郵便/カレンダー購入3年で8億円分/持ちつ持たれつが生み出したゆがみ/局長に回答を翻させるコンプラ担当

第六章 沈黙だけが残った
集会で語られたこと/すぐに復活した選挙活動/局長会の人事権「虎の巻」の内容/局長昇進までの過程/パワハラとしか思えない研修/選挙活動への参加は局長になるための必須条件/局長採用プロセスは不可侵の領域/社長ですら口を閉ざした/「皆様の絶大なるご支援を切望いたします」/自民党と局長会の深すぎる関係/沈黙の先には

おわりに

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

もう10年以上も前だけど新卒で郵便局(当時は郵便局株式会社)に勤めてた身としては、まぁそういう組織だよなあ、といった感じ。保険も貯金もノルマがあって、いかに目標達成するかに気を取られて全然仕事のやりがいみたいなのは感じなかった。ただ私の勤めてた局は業務が多忙だったのと、局長が社員を守ってくれるタイプの人だったので自爆営業やパワハラみたいなものはなかった。(お客が多いと割と目標達成しやすい)ただ業務後に部会で集まる勉強会はあったし、年賀はがきは両親の友達まで巻き込んで買ってもらってたし、なんなら当時付き合っていた彼の両親にまで購入をお願いしてた。年賀はがきの出張販売所は見せしめというよりは普通に業務の一環としてみんなで楽しくやってたけれど笑
局によって全然風土が違うから一概には言えないけど、今思えば局長はよく不在だったし、仕事そっちのけで選挙活動とかしてたのかな。相変わらず全体的な組織として終わってるな、と改めて思った。

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

西日本新聞がなかなか骨のある記事や社説を出すことは知っていたが、この本はあっぱれ! だ。

郵便局は悪の巣窟だね。働く人の大変さは聞いていたがこれほど酷いとは。
なぜ局の数が減らないのか、過疎地を含め全国津々浦々の人々のために頑張って守ってくれているのかと思っていた。
郵便局長の世襲の問題とかこれまでもあった既得権益を守りたいという心理の上に、いうことを聞かない者への恫喝も加わって、もう滅茶苦茶な会社を信用する気持ちは一滴もない。
自民党が利用する(利用される)組織は統一教会をはじめとして法を法とも思わないところだね。大企業も似たようなものか。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

かんぽ生命保険における不正販売問題は記憶に新しいが、ままあるノルマ強要事案などの問題は「対馬の海に沈む」の農協においても近しいものがある。
改めて郵政における諸問題を本著を参考に見つめ直すと、ビジネス構造の変遷と組織としての歪さにあると思われる。「局長会」というキーワードは、当時の報道でもそこまで騒がれた記憶がないが、旧態然とした組織の宿痾というべきもので、それ自体が問題を抱えながら自己生存を図るべく諸悪を撒き散らすさまはもはやグロテスクだった。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

ゆうちょ銀行が顧客1000万人の個人情報の不正流用を起こしていました。
これは民営化から、今の令和7年まで違法状態が続いている様子です。この未曾有の個人情報の悪用に対して、総務省と金融庁は再発防止策を報告しろ、と命じるだけのおざなりな対応をとりました。
明らかに全てがおかしいのです、でも、この「ブラック郵便局」を読めば、営業本位の個人情報の悪用も、総務省と金融庁の形だけの対応も、納得できる郵便局の事情が分かります。
すべては局長会のキーワードで、郵便局のおかしな出来事は説明できるようです。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

強烈なパワハラで人格を否定しまくってから
教えを新たに刷り込んでいくやり方とかって
まるで○○○○みたいで気分が悪かった

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

郵便局に就職しなくて良かった。
配達員が局内で自殺したニュースを覚えている。
こんな酷いことがあったとは。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

郵便物の廃棄、ハガキや贈答品の自爆といった悪事は知っていたが、その背景はやはり酷く、郵便局員に同情する。パワハラの横行、政治活動の強制と経費の無駄遣い、そしてJAと同じく高齢者を騙す…組織が腐りすぎてて今もきっと何も変わっていないのだろうと思った。もっと広く国民に知ってもらうべき!

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。

前半で惨状をこれでもかと並べ立てた後で、そんな事態を招く原因、減らない郵便局数の裏側へずぶずぶと入っていく感覚。
とてもスリリングで面白かった。

一方で、後半はやや感情と憶測が出過ぎていて、前半の圧倒的な情報量との落差で少し興醒めしてしまった。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

いやあ、ひどい。JAもだいぶひどいが郵便局もそれを上回る勢いでひどい。丁寧に局員の話を聞き取材をし記事にして本や新聞に載せ、疑惑の当事者や政治家に訴えてくれているが全くもって暖簾に腕押し状態。本来の業務で社会に貢献しようとする一般局員をいたぶり裏切る上層部と組織の闇。近づかないことが一番だけど、郵便物や宅急便届かないと困るしなぁ。腹立たしさと無力感に終始。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

暗黙の了解だったこと、周知の事実だったこと、それらを読める形(残る形)にしてくださり、すばらしいと思います。

パワハラや、選挙違反の加害に立つ人たち(ただの噂好き、周囲に無関心な人も含め)は、読まないかもしれない。そして、何も感じていない。
被害にあった人たち、被害にあうかもと怯えながら日々疲弊している人たちは、たぶん本書を手に取り、身につまされていると思う。

闇が多すぎて、これは浮かんできたほんの一部。
毎日あの環境で働いてくださる善良な職員の方たちの存在も忘れない。

善良であるないに関わらず、そこで給料をもらうために働いている、という人たちのことも忘れない。
公務員として職に就いたからには、今は会社員の身分でも、退職するというのは、本当に決意が必要だから。

読めてよかった。でも、見えている事案さえ、解決はしないんだとあらためて思わされた。

それから、この内容は、郵政の一側面についてのみ言及。たぶん、闇はもっともっと多角的に存在しているのです…

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

西日本新聞の記者がえぐる日本郵政グループの闇。

厳しいノルマ消化のため犯罪行為や自己購入(「自爆営業」)に手を染める末端の局員(や外注スタッフ)たち。
人格否定レベルで部下を追い詰め、時には死に追いやる上司と見て見ぬふりをする本社役員。

まるで昭和の悪しき慣行をそのまま(むしろ拡大して)踏襲しているようで、暗澹たる思いに駆られる。

明治初年の逓信制度発足以来の特定郵便局の局長は家業となっており、当初は報国精神が勝っていたのだろうが、百余年後の現在に至ってはむしろ既得権益化し、一任意団体である局長会の意向を独立企業(とはいえ半官半民)の郵政Gに押し付けるなど、弊害は大きい。

局長の世襲率が高いのも歴史的には理解できるが、表面的には世襲を否定する本社経営陣と、世襲を前提とする局長会との暗黙の合意というか馴れ合いが続く限り、一般的な企業としての再生は無理だろう。

グループ各社のトップは民間、官僚からの天下りで現場を知らず、政界との絡みもあり適切な経営ができていないばかりか、雇われ社長特有の事なかれ主義から来る隠蔽体質により状況を悪化させている。

郵政民営化はJRに倣って「親方日の丸」体質を解消しようとしたのだと思うが、局長会の強い政治力も相まって、民間と役所の悪いとこ取りになってしまっている感があり、このままでは(組織内議員や局長会幹部以外?)誰も幸せになれそうにない。

擁護派は公益を説くが、純粋民間企業である他の運送会社の方がよほどサービスも公益に叶っていることをどう考えるのか。

西日本新聞は地方紙ながら、独自路線で好記事をよくものにしていて、注目に値する。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

組織の闇が恐ろしい。特殊詐欺の組織となんら変わりのないような…良識ある人から潰されていく。
少し前にも郵便局アルコールチェック省略していたとかなかったっけ?歪みが出ているのか、なんかボロボロだなぁ…

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

郵便局に関わる人、パワハラされている人も、している人も、みんな可哀想な話。何とかして、抜け出せることを祈ってます。

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

 JAの次は郵便局…しかも“ブラック”です。

 郵便局ってどこにでもあって、だから安心できるしそれなりに信頼もあったけれど、なにこれ?って感じでしたよ。かんぽ生命の保険勧誘とか、産直品のノルマがあることは薄々感じていたけれど…これほどまでにひどいことだったんですね…。年賀状とかかもめーるとか…郵便料金もあがって、私もだけれどますますもういいんじゃないかって思うようになった方も多いんじゃないでしょうか?今年はどうなんでしょうね?局員の皆さんのノルマがきつくなってしまっているんじゃないかと心配です。それに、パワハラ体質と世襲制…選挙の票あつめとか??追い詰められて、心身のバランスを崩したり、自ら命を絶ってしまった方もおられるようです。

 郵便局の局員さんだって、今のままじゃいけないと思っているから勇気をもって声をあげてくれたんでしょう。そこには、郵便局そのものを良くしたいという心も働いているのだと思いました。抜本的な改革を敢行して、地域に根ざした郵便局ならではのサービスを提供してほしいものです。

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

実に清々しい。

実に、清々しいほどの、クズっぷり。
書いてあることが正しい前提だが、多分、正しい。全く違和感もない。

保険の押し込みとかは多分銀行あたりでも昭和の最後から平成の頭でも同じようなことをやってたはずで、何を今やってんだと思ったが、局長会の話になってから、こいつら完全に頭がおかしい。
反省をしない。
アレだよね、民間金融機関がそれでもあったことを認めてごめんなさいして来たことがあったとして、こいつら、事実を認めず事実があっても意味を認めず、なし崩しだよね。

既得権守るために。

小泉純一郎が郵政解体をやったが、結局、解体して意義とか価値とかギリギリあった上澄を蒸発させて、クソなところだけが澱のように残ってしまった。
民間と官僚の悪いところだけが残った、究極の特級呪物になった。

昔の国鉄ってこんなだったの?

あとNHK。

一旦全部潰してから考え直したほうが良いんじゃないの。

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2025年06月10日

Posted by ブクログ

色々な報道で、ある程度は知っているつもりではあった郵便局の仕事
でも、実際には報道されない部分が多々あり郵便局職員でさえ大変な思いをして働いている事に驚いた
かんぽのCMで流れているような
膝をつき合わせて笑顔で話を聞く…という姿はもう無いのだろうか?

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2025年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく面白かったけどすごい内容だった。こういう仕組みで支えてるのか,それは負けないだろうな,と思う。知れて良かった。筆者さんに心から感謝。
中の方々(全員ではない)がお気の毒すぎる。何とかしないといけないんじゃないかと思うけれど,変わらないんだろうなぁ。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

本の内容からイメージ可能な世界と、実際起きていた事には大きなギャップがあると感じる位に壮絶な状況だったのかも知れない。
これほど近い存在にも関わらず、その片鱗を感じなかった。局所的に発生していた事案だったのか?

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

郵政と選挙、こんな風に組織票をまとめていたのかと思うと同時に、恐ろしく昭和な会社のカルチャーに言葉を失う。
一般企業ではありえないことが令和のこの時代でもなお繰り広げられているのかと思うと恐ろしい以外の言葉が出てこない。
大嫌いになりました、郵便局。
一括りにされるの迷惑だろうけど、みんな逃げて。

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2025年08月26日

Posted by ブクログ

日本郵政グループ全体のブラック的な業務(もしくは業務外業務)について描いている。ちなみに、本書内でも説明はあるが、親会社として日本郵政があり、その下にゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、さして郵便局を運営する日本郵便がある。「ブラック郵便局」というタイトルはまちがいではないが、内容は郵便業務を含む日本郵政全体の問題として描かれている。

郵政民営化の問題点はこれまでにも散々指摘されている。ただ、ひとつ言えるのは民営化そのものが問題なわけではない。実際、民間企業のすべてがブラックなわけではないし、官から民へと変わった組織には成功例も多い。では、なぜ日本郵政はこのような失敗に至ったのか?
しかし、本書はその過程には答えない。書かれているのは結果だけである。もはや過程を追うような段階は終わっている。

本書の意義は大きいと思う。これにより、救われるひともいるかもしれない。
ただ、事案の内容自体は営業の自爆営業や過剰なノルマや叱責、コンプライアンス違反や問題含みの選挙活動への協力など、いわゆるブラック企業の典型例といえるものの羅列である。日本郵政を俎上に載せた以外に、この手の本の内容ととしては新鮮味のある事例が描いてあるわけではない。

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2025年08月13日

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