あらすじ
色町「堺屋」に身を寄せるおうのは、ドジで間抜けだが琴三絃には並々ならぬ才能があり、芸妓たちの間でも一目置かれている。そんなおうのの才能と魂にひかれゆく高杉晋作(たかすぎ・しんさく)と、彼を取り巻く山県狂介(やまがた・きょうすけ)、赤根武人(あかね・たけと)、久坂玄瑞(くさか・げんずい)たち――。やんちゃな猛者どもの軽快で可笑しみに満ちた幕末ロックな日々とは……!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
この漫画は幕末全体の大きな動きは書かれていない。
ある2組の人物の物語という感じである。
その2組とは晋作とおうの、そして晋作と武人。
前者は珍しくないが、後者は長州ファンでも珍しいのではないか。
武人とは赤根武人のこと。
悲劇の奇兵隊総督として知られている彼だが、漫画で晋作との対で取り上げられるのは珍しい。
この漫画の武人は生涯晋作と共に忠義を尽くすことを決意し、彼と同じく髷を切り、ざんぎり頭にしている。
晋作もそんな武人を見て嬉しそうに笑い、二人で酒を酌み交わしている。
そんな二人が、対立する。
読んでいて切なくなる。
志士ではない、どこにでもいる普通の青年を描いている。
最初に述べたように、詳しい経緯は省かれているので、知識がないと訳が分からなくなるかも知れない。