あらすじ
星河町に住む、樹齢1200年のケヤキの木の精であるほおずきはこの町最後の木霊(こだま)。人間である天馬(てんま)のもとに嫁いだほおずきは、天馬が行方不明になってからもずっとこの地に住んでいる。そんな祖先のほおずきに幼いころから恋してる一歩(かずほ)は成長するにつれ、天馬にそっくりになってくる。ほおずきは一度は突き放すものの、その熱い想いに揺れ動く。二人の運命はどうやら"天馬"の存在が鍵を握るようだが!?
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Posted by ブクログ
1巻の最後での急展開を受けての2巻目。一歩はもう無邪気な中学生ではなく、ほおずきを追うのもやめて 幼馴染の望音(もね)という彼女もいる高校生。
だが一歩は 蛙の精 ましろから聞いた秘密を 決してほおずきに 話さない と決めて 本当の気持ちは押し殺していた。
一方ほおずきも 自分から一歩が卒業していくことに これまで感じたことのない 心の揺れを覚えていた。
後半の展開が少し早い気もするが 2巻で終わるのは分量的に丁度よい感じがする。
ほおずきの心の揺れの描写は結構好きかも。
続編を描けば描けるんだろうけど この物語はここで終わるのが余韻を残して いいのかな。
優しい、いい話でした。