【感想・ネタバレ】心臓と左手~座間味くんの推理~のレビュー

あらすじ

ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある――。警視庁の大迫(おおさこ)警視が、あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」と酒を酌み交わすとき、終わったはずの事件は、がらりとその様相を変える。切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの6編に、「月の扉」事件の11年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

座間味くんの安楽椅子探偵物の短編集。酒の席で語られるさまざまな事件の説明の些細な点から真相(かもしれない)を解明していく座間味くんの洞察力が素晴らしい。地味なんだけど惹かれます。「月の扉」より先に読んでしまったのがちょっと残念。

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2015年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

既に解決した事件の話を聞いたタイトルにある座間味くんが、その事件の本当の姿を暴き出す連作短編集。

普通のサラリーマンである座間味くんが、事件の話に感じたちょっとした違和感を1個1個潰しながら事件の真相に迫る、変わった安楽椅子探偵もので面白い。

事件が語られる舞台がお酒を飲みながらの席という趣向も、なんとなく親近感がわいて、まるで雑談のような進み方が心地よい。

お酒の席がミステリーを解決する舞台というのは個人的に非常に気に入ってしまったので、ぜひこれはシリーズ化して欲しい(もうなってるかもしれないが)。

座間味くん、初登場は「月の扉」だったが、こちらの方が圧倒的に面白いと思う。

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2015年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年版本格ミステリ第10位。7編の連作短編集。前作があるようだ。今度借りよう。安楽椅子探偵もの。非常に好きな感じ。一つ一つが短いこともあり、シンプル。大迫警視がテロや過激派などの特殊犯罪担当というところがいい。背景となる事件がとても興味深い。最後の一つだけが、前作の続編として明確。娘の前でこんなに父親をこき下ろしていいのか。でも、こんな父親ははっきり乗り越えるべきだ。この人質にとられた、賢い聖子のように、『自分の力で、自分に降りかかるすべてを受けとめられる人間になる。そして、それを受けとめきって、平気な顔でいられる人間になる。』べきである。

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2012年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の月の扉が好きで読んでみました。

前作の人質兼真相を探る役割を担っていた座間味くんが主人公

今作はその座間味くんがショートストーリーの事件を
それぞれ違う視点から座間味くんなりの真相を語るカンジで
最初は面白いものの
全てのストーリーが警察の見解とは違う見かたを語るとこに
つまらなさを感じてしまいました


ミステリーっぽい思いがけない展開を期待しちゃ裏切られる作品かなw

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2011年05月30日

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