あらすじ
死の恐怖から逃れるための最大の処方箋だった宗教が力を失った今、「死を受け入れる」ために必要なものは、「教養」だけである。宇宙論から闘病記まで、5度も死にかけた著者が46冊を厳選! 「死」をまじめに考えるための、究極の読書のすすめ。
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Posted by ブクログ
五度も死に瀕した著者が選んだ本のジャンルは硬軟、洋の東西、人文科学から自然科学まで多岐に渡る。果ては漂流記まで含まれている。懇意にしていた作家の死に際して、その著書も選ばれ、思い出が語られる。
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内容:筆者が死にそうになってから読み始めた人間の死に関する本の読書レビュー。
感想:この作りは好きだが、一冊一冊をもう少し踏み込んで語ってほしい。
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人生で何回も死を間近に感じる体験をした著者が、そのたびに手に取って死について考えた本の紹介。こんなに何回も危険な体験をされていたとは。。
ブックレビューとして読むには、やや不十分な広さ深さか。著者が死についていろいろと考えた断片集というところ。
Posted by ブクログ
講談社エッセイ賞の受賞歴もある作家・エッセイストである嵐山光三郎(1942年~)が、自らの5度にも及ぶ死にかけた体験に触れながら、平素から「死」について考えるために、参考になる書籍を紹介したもの。
紹介されているのは、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間~死とその過程について』、『夜と霧』の著者・ヴィクトール・フランクルの『死と愛』、坂口安吾『堕落論』、深沢七郎『楢山節考』などの古典的な作品に加え、養老孟司『唯脳論』、松井孝典『地球・宇宙・そして人間』、山崎章郎『僕のホスピス1200日~自分らしく生きるということ』や、冒険ノンフィクションのスティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』、松田宏也『ミニヤコンカ奇跡の生還』など、幅広いジャンルからの計46冊。(既に絶版となっているものも少なくない)
著者の死生観が語られたものというより、手軽なブックガイド的読み物として楽しめる。
(2006年2月了)
Posted by ブクログ
タイトルにつられて購入……本書は、嵐山氏の「死」にまつわる自叙伝であり、「死」にまつわる書評である。
なので読み進めていってもいまいちピンとこない部分が存在するのは、致し方ないことだろう、と考えたのだが本書の中の嵐山氏の言葉がすべてを物語っていたように思う。
「人は、不慮の事故や、急病などによって病院に入って自分が死ぬかどうかというぎりぎりのところに身を置かないと、生と死ということについてなかなか考える時間がない。」
当たり前と言われれば当たり前なのだが、われわれはつい「死」というものに想いを馳せてしまう。興味を持ってしまう。
しかしながら、「死」というものは、じっさいその淵に立たないと理解しうるものではないということが一貫して綴られていたように思う。
さすれば、氏のいう「死ぬための教養」にははたして意味があるのだろうか……?ということで、☆3。
Posted by ブクログ
著者が影響うけた死を題材とした46書を厳選。
芭蕉からビートたけしまで幅広い。奥行きもある。読みやすい。
ぼくも妻の膝枕で逝きたいです。
満足度6
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「いつかの死ぬ日が楽しみだ」。そう思いながら将来歳を重ねることができたら人生はきっと楽しいものになる。ページをめくるとなぜか坂口安吾。だいたい七年で、体の細胞はすべて生まれ変わるらしい。それがこの本のなかで印象的だったこと。
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死を念頭に置いた読書案内。著者自らの人生におけるmemento moriの時と関連付けながら語られるので、面白く読める。いずれ死すべき身なれば、教養によってより良き死を生前に育てて行くべきなのだ。
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46冊。生死についての本が紹介してあって。著者がそれらを病床で読んだ時こんな風に生死についてオレは考えたんだ。と。感想っぽく語っている。本書とは関係ないが明石家さんま氏の言葉がボクは好き。『生きてるだけでまるもうけ』生きていることが花で花は生かされていると。笑って生きないと。
Posted by ブクログ
人間は必ず死ぬことになっていて、意識は脳みそだけによるので、脳さえ存続できれば、生きていけるような気もするのですけれど、今のところは、それは不可能とされているようです。