あらすじ
爆笑、そして感動のお仕事&青春小説! アヒルバス入社五年の観光バスガイド・高松秀子(通称デコ)はわがままツアー客に振り回されながらお仕事の毎日。新人ガイドの教育もままならない中、同期の中森亜紀にアヒルバスの「革命」を持ちかけられ……若きバスガイドの奮闘を東京の車窓風景とともに描く、お仕事&青春小説の傑作。文庫版オリジナルの東京スカイツリー篇(「リアルデコ」)収録。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
バスツアーって、楽しそうであこがれる。そしてやっぱりガイドさんって凄いんだなあ。登場人物がみんな個性的で生き生きしていて、読み終わった後元気になれました。仕事と家庭の両立についても考えさせられる場面が多くて、同じ女性として応援したくなりました。
Posted by ブクログ
Tさんのおすすめ。
なぜ、男性ストリップに照明をあてているのか。
なぜ、チップに必要なお札を用意しているのか。
なぜ、マネキンでチップをパンツにはさむ練習をさせるのか。
銀座三越のライオンを退治するのか、
築地本願寺を忍び足で歩くのか。
それは主人公のバスガイド高松秀子、通称デコが、
バスツアーのお客様に楽しんでほしいから。
敬愛する先輩が辞めてしまい意気消沈する中、
新人研修を担当させられたデコが、自分自身も成長していく。
こう書いてしまうと全然面白くないが、
ベテランガイドの鋼鉄母さんとその息子、
友人ではなく同期アキ、
個性あふれる新人たちと、登場人物がぶっとんでいて面白い。
行ったことのある東京の観光地が次々と登場するのも楽しいし、
さらに、巨人の星とか、ぐずでのろまな亀とか、川口博探検隊とか、
古いネタがでてくるのも笑える。
アヒルバスのバスツアーで「東京」に行きたくなること、間違いなし。
Posted by ブクログ
スチュワーデス物語を山本幸久節で書いたらこーなったって感じの小説。
主人公は新人に毛が生えだした体の20台ぽっちゃりバスガイド(笑、彼女がエエ感じにドタバタしてくれて、なるほど山本幸久が題材にしそうなテーマだなぁと、読んでて微笑ましくなる。
お仕事小説だと、池井戸系のベタベタなんもエエけど、読むとかえって疲れる時があり、そういう時は山本幸久みたいなんを欲してしまう。
身体が疲れてる時、本当はタンパク質とビタミンが必須なんだけど、本能的にスイーツ食いたくなる感じかな(ちょっとちゃうか)
この作品もスイーツ的な欲求は満たされ、口当たり…もとい読みやすさも軽くて、気分転換に最高。作中のピノ的な役割十分果たせてます