【感想・ネタバレ】ナイルに死すのレビュー

あらすじ

美貌の資産家リネットと夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か? ……だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは?

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ネタバレ

子供の頃に映画で見てあのトリックは衝撃を受けました(笑)原作を読んだのは初めてですが読み応えがありますね。メインのトリックの解明がアッサリしてましたが事件の謎の解明後の犯人とポアロの会話がいいですね。ポアロ、映画よりもカッコいい(笑)

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2025年09月25日

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ネタバレ

ミステリー初心者の私、まんまと騙された...笑
そして相変わらずのポワロの解決ぶりにまたもや虜になりました。これを機にポワロシリーズ読破したいなー!

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2024年03月19日

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ネタバレ

ポアロシリーズで最長編、疲れた~。今回は序盤200頁まで何も起こらず。300頁で犯人予想。350頁で予想を変更したのが失敗。最初の予想が当たってた!悔し~い。超絶美人で金持ちのリネット。友人ジャクリーンと付き合うサイモン。リネットはジャクリーンからサイモンを略奪し結婚する。ナイル河のエジプトの船旅で拳銃殺人など3人が死亡する激しい展開。たまたま居合わせたポアロ、レイス大佐(再会が嬉しい)が犯人を追い詰める。今回は財産横取り、窃盗犯罪などのミスリードもありページ数に比例して犯人捜査を楽しめた。惜しかった!⑤

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2022年02月19日

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ネタバレ

はっきりいって今までのクリスティー作品の中でダントツで面白かった。親友に婚約者を奪われた哀れな女性の行く末に心を揺さぶられた。無限に拡散していく人物相関はどこに着地するのだろう?ととにかく夢中になって読んだ。まだ著作を5分の1も読めていない私だが、読んだことない方にクリスティーのおすすめを聞かれたら現時点では真っ先にこれをお勧めすると思う。

【ネタバレ強め】【シリーズ過去作ついても触れるので注意】



肝心な時に限ってピタリと当ててしまった。当てたくなかった。なぜ当てられたかというと同シリーズの過去作にほぼ同じと言ってもいい犯人の設定と動機があるからだ。どうしてもその作品の使い回しという印象が拭えない。緻密に計画した犯行のはずなのに、あの(5分の空白)には確定的な要素がないとも思う。確かに過去作品よりは、経緯が詳細に描写される分、真相は効果的に映るし、ロマンスとしてもビターなエンディングも好みだ。過去作品さえ読まずに本作だけをつまみ食いしていたら、他の名作に並ぶ評価だったのが悔やまれる。でも、本作の持つ魔力に惹かれて、必ずいつか再読してしまうと確信している。

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2025年09月27日

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ネタバレ

悲しい結末だった。きっとジャクリーヌはお金がなくてもサイモンのことを愛していたと思う。でもサイモンはジャクリーヌを愛していたからこそ、2人で何不自由なく暮らせて自分の趣味に興じられるお金が欲しかった。
そして美貌も頭脳も財産も有するリネットは、おそらく欲しいものを何不自由なく手に入れてきたからこそ、『欲しいもの』となった親友・ジャクリーヌの恋人であるサイモンを奪うことに特に大きな抵抗がなかったのだろう。自分本位で動いてきたからこそ、最後は2人の画策に気付かず殺されてしまったとあり、なんともいえない気持ちになる。
ポアロは名探偵でありながら洞察力に優れ、何を赦して何を裁くかを自分自身で決めている。罪を犯した人をすべて『罪人』にせず、正当な理由や自分が最善だと思った時に救済のチャンスを与える。そこが『事件を解決に導いた正義のヒーロー』でありながら『一個人』という感じで最高!
アガサ・クリスティのシリーズものは、番号が若いものから読まないと過去作のネタバレを食らうことがあるということは覚えておく必要があるだろう。

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2025年10月11日

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ネタバレ

ミステリー小説に興味を持ち始めたとき、「アガサ・クリスティは外せない」と友人にすすめられて手に取ったのが『ナイルに死す』でした。
舞台はナイル川を巡る豪華な旅。美しい景色に囲まれながら進んでいくミステリーという設定に惹かれ、読み始めました。

最初は登場人物が多くて少し戸惑いましたが、それぞれの人物が物語に重要な役割を持っていることが少しずつ分かってきて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。

物語の中心にいるのは、すべてを持っているように見える女性リネット・リッジウェイ。彼女を取り巻く人間関係の緊張感や嫉妬、憎しみが、まるで静かな水面の下に隠れていた感情が一気に噴き出すように描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。

殺人事件が起きてからは、一気に空気が変わり、エルキュール・ポアロの冷静で鋭い推理が光ります。ただ真相が明らかになるだけでなく、「人はなぜ人を憎むのか」「愛は時に破壊的になりうるのか」といった深いテーマも感じられて、読み終えたあとも心に余韻が残りました。

最後の真相には驚きと同時に、どこか切なさもあり、ただのミステリーにとどまらない作品だと実感しました。
クリスティ作品の面白さを知るきっかけとなった一冊です。

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2025年07月01日

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ネタバレ

名探偵ポアロシリーズの作品です。
前半は事件が起こらず、様々な人間が登場して、それぞれの立場や思惑が描かれます。人間関係を理解して読み進める必要があり、登場人物も多いので、最初は丁寧に読む必要があります。クリスティの作品の中でもかなり長編の部類だと思います。
犯人だけでなく、犯人以外の人物がそれぞれの理由で証言で嘘をつくので、より複雑になっています。殺人事件の犯人も意外な人物で、犯人が分かった後でもどんでん返しがあって驚きました。

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2025年04月27日

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ネタバレ

映画を見たので犯人は知っていた。行動に至るまでの経緯とかはすっかり忘れていたので楽しめた。途中までエジプト旅行記なので、殺人事件が起こるまではゆったりしている。リネットは悪人ではないが、個人的には同情できる被害者ではなく、逆に3人殺したジャクリーヌ(+サイモン)の方に共感してしまう。

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2024年02月04日

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ネタバレ

⚠️2022年放映の映画版についても言及があるため、未視聴の方は軽いネタバレにご注意ください⚠️

今回の教訓:愛は人を変える
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エジプトのエキゾチックな景色の後に後半バタバタと展開していった映画版と違い、小説ではウィンドルシャム卿とリネットの結婚問題にページが割かれていたため、リネットがサイモンを奪うまでの過程が見られ、じわじわと迫り来る嫌な空気を味わうことができました。

ジャクリーンとの友情が壊れるだろうことは予測できたのですが、まさかジョウアナまでリネットを脅かしていたとは……油断ならないリネットの身の上を思うと、せつなくなります。映画を観てからかなり経っているため記憶が朧気なのですが、映画ではジョウアナについては確かあまり触れられていない(というかアラートン親子も出てこない)ため、船上にいない人物の話が度々出てきて伏線となっているのも、小説ならではだなと思いました。(私が覚えていないだけかもしれない)

とても巧妙なトリックで舌を巻くばかりなのですが、あまりに複雑すぎて自分の理解が追いつきませんでした。話は5点満点ゲージ突き破ってますが、悔しかったので私情で-0.5です笑

個人的に自分で考えながらじっくり読み進めたい方には原作、エジプトの景色を目で楽しみたい方(本の事件とは対比的なエジプトの雄大且つ神秘的な情景描写もお見事でしたが)、比較的サクッと話を楽しみたい方には映画がおすすめかなと思いました。

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2023年08月05日

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ネタバレ

推理は大方当たっていた。豪勢な登場人物たちに、エジプトの雰囲気、素敵でした。色々な角度から登場人物を描写して、本質を隠すのが本当に上手。脱線の散らばらせ方も見事。

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2021年05月13日

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ネタバレ

注:内容に触れています

読んだのは、『鈍色幻視行』の舞台がクルーズ船だったので。
クルーズ船が舞台と言ったらコレだろー!、みたいな感じで読み始めた(^^ゞ

クリスティーはそこそこ読んでいると思うけど、『ナイルに死す』を読むのは初めて。
というのも、自分はポアロものよりは、マープルもの。マープルものよりは、ノンシリーズが好きだからだ。
というか、いわゆる「名探偵」ってヤツが、なぁ〜んか好きじゃない(爆)


『ナイルに死す』は世間ではクリスティーの傑作ということになっているけど、今回読んでみて思ったのは、「そうかぁ〜?」みたいな感じ(^^ゞ

いや、面白いのは面白いし。
華麗なる美女であるリネットから始まって、めくるめくように登場人物が次から次へと出てきて。
ちょっとまどろっこしくも感じるw、冒頭の人物紹介が進むにしたがって、ジワリジワリと物語が進み出す感じもいい。

ただ、殺人が起こって以降が、ミョーに地味に感じちゃうのは自分だけ?(^^ゞ
殺人以降はエジプトテイスト、ほとんどゼロだしw
なにより、初めの方で出てきた会話がそのまま犯人で。
もちろん、「それ、違うからね」と読者を惑わす展開は出てくるんだけどさ。
でも、結局、犯人が犯人w
それ、最初の方に書いてあったよねー、みたいな(爆)

犯人たちが事件を起こすこととなる動機のメロドラマの部分とミステリーの要素が、クリスティーにしては珍しくビミョーに噛み合ってない。
その二つの混ざり合うことで面白さが何倍にもなるはずが、たんなる足し算に終わっちゃった感じ。

個人的には、リネットはヒロインとして、最後まで生かしておいて。
その上で、リネットの周りで別の事件が起きる展開の方がよかったんじゃないかな?って思った。


★3つは、「名作!」と聞かされていたわりに「ミステリー」の展開がイマイチだったから(^^ゞ
ミステリー小説の良し悪しは、「ミステリー」の要素と「メロドラマ」の要素のバランス加減だと思う。
これは、「ミステリー」がちょっと弱めかな?

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2025年06月16日

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ネタバレ

クリスティの長編で一番長い作品らしい。正月休みに読もうと思っていたが、その後の三連休に読み終えた。
犯人、動機、は大体目星がついたものの、トリックの肝が分からず、ポアロの種明かしでカタルシスを得る。
基本的な構図は坂口安吾の『不連続殺人事件』と似ているかも。(発表は勿論クリスティが11年早い。)

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2023年01月09日

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ネタバレ

この前に読んだ、「オリエント急行」「そして誰もいなくなった」「ゼロ時間へ」「アクロイド殺し」と比べると、結末に意外性はありませんでした。
ただ、みんなが何かしら秘密を隠しており、それが順序よく明かされていくのが、読んでいて楽しかったです。映画版がもうすぐ上映開始なので、そちらも見てみたいなと思います

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2021年01月12日

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