あらすじ
いまや留学は、大学時代よりも早く、中学、高校時代に体験するのはもう特別なことではなくなったけれど、それでも留学は、憧れと不安と心配と緊張がいっぱいの体験です。本書は、高校卒業と同時にカリフォルニアに留学し、ニューヨークで仕事中に9.11の同時多発テロに遭遇したことをきっかけにジャーナリストとなり、大活躍する著者が、めちゃくちゃポジティブな自身の留学体験をつづり、不安を吹き飛ばしてくれる本。外国語での勉強についていけるか、ホストファミリーやルームメイトとはうまくやっていけるか、友だちはできるか、治安は大丈夫だろうか、留学することが人生のプラスになるのか、もしお金が足りなくなったら?……など、誰でもが不安に思うことを、片っ端から体当たりで乗りこえた著者のパワーが自分もこんなふうにやってみたい、と思わせてくれる。また、日本人だけでない各国の留学生たちの様子を、あたたかくも鋭く観察している好著。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
再読。
非常にコミカルな文体ですらすらと読めます。
ヤングアダルト向けとあって、高校生向けかもしれないですね。
ただ、だいぶ情報は古くなっているので、これからの「具体的な」参考にはならないのでは…。
(この本は改訂版で、初版は1993年なので…)
ただ、留学をする際の気持ち、壁にぶつかったときの対処などはきっと参考になると思います。
「不安は絶対乗り越えられる!」というサブタイトル通り、
たくましく生きることの素晴らしさ、そしてそう生きていくために少しだけ勇気を与えてくれる本でした。
Posted by ブクログ
イメージする留学と実際の留学では、風景がかなり違うというのが実感できた。
実際に留学では、いつか見たような写真、国際色豊かな学生たちが和気あいあいと青空の下、語り合っている姿や日本とは違うスタイルで教室で輪になって椅子に座り先生とディスカッションしたり・・・。
切り取られたイメージ写真に空想を膨らませて楽しい事ばかり先行してしまうかも。
実際は、例えばここで出てくるアメリカへの留学なら、つたない英語力でのいきなり現地の授業に加わることになり、授業内容の理解うんぬんより、まず、聞き取れない、というハードルが出てきて、相当大変そう。
留学は語学力や学力を身に着けるだけではなく、民族を知り、文化を知り、意見を交わす、等々、同時にいろいろなことを得るチャンスがあるのだ。
そして、留学、というただその大きな箱の中で、ただ空回りしたり、楽したり、あきらめたり、流されるままになる人も多いらしい。
きっと体験した人それぞれのいろいろなエピソードや気づきがあるのだろうが、著者一人でもこんなにたくさんの得難いエピソードがあって、自分の留学についてのイメージは少しリアルのほうに近づいた気がする。
とにかくチャレンジ精神とバイタリティーが必要だと思った。