【感想・ネタバレ】QED 恵比寿の漂流のレビュー

あらすじ

対馬。海神の島、神の坐す島。数多の神社仏閣に守られるその島で起きた奇怪な殺人事件。一人目の被害者は皮袋に入れられていた。二人目は小舟に乗せられていた。共通するのは、首を切り落とされていたこと。三人目の被害者は発見時には息があり、「さいきょう、くぎょう」と言い残した。ダイイングメッセージに託された事件の真実と本質を膨大な知識と推理力で桑原崇が解き明かす!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズのパターン通りに展開していく安心感を持ちながら読み進めましたが、今回は今までにない陰惨な事件で、かなり心が震えました。シリーズの中には、現代の事件が過去の出来事、言い伝え、神話から乖離している、遊離しているのではないかと思うものもあったのですが、今回の現代と過去のつながりは大変に素晴らしく、その分、ゾゾっと来たというかビビッと来たというか、最新作が最高と言いたくなりました。
奈々さんのお詣りする姿をイメージすると、とても美しいというか、かわいらしいというか、これがお詣りということですね、としみじみ思います。
しかし、奈々さんにかけられている疑いが晴らされることはないだろうと、今作でも確信しました。
でも、奈々さんよりタタルさんだと思うのですが……。
最近のNHKの朝のドラマの描写も頭に置きながら読みました。いろんなところにいろんな裏があるものだと、場所にも時間にも裏があるものだと、こちらもつくづく思ったところです。
熊つざきさん、今回は動きがちょっと地味だったかな。

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的にはタタルさんが事件を呼び込んでいる感覚でいたのだが、毎度のことながら奈々ちゃんが責められる件。
可哀想すぎる。

今回の舞台は対馬。
対馬に神社がそんなに多くあるとは知らなかったので、その点からして驚いた。
ニアミスしていたとはいえ、主役二人が事件に巻き込まれるのが後半すぎてからだったので、個人的にはタタルさんと奈々ちゃんの二人歴史旅を思っていたより長めに楽しめたことがよかった。
巻き込まれてからは、かなりのスピード解決だったけれども。
解決ターン時の説明も巻いてましたね、タタルさん。
犯人のことを思うと、まあさもありなん。

それにしても、今回の事件も見た目のインパクトもさることながら、目的も犯人もかなりのインパクトがあって確かにシリーズ中でも驚きが大きいかと。
個人的には本編よりも最後にさらっと出てきた糸島の話の方が最驚だったが。
さらっと流さず、ここは糸島で一本書いてくれないかなあ先生。
楽しみに待ちます。
ただそうなると奈々ちゃんの濡れ衣(?)がまた増えることに……これも縁なのか。

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2025年03月30日

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