あらすじ
大手芸能事務所「鳳プロ」のマネージャーながら雑用ばかりだった桐絵は、博多のライブハウスで歌う少女・ミチルに惚れこみ、上京させる。鳳プロでは専務の娘・真由のデビューが決まっており、ミチルには芽はないはずだったが、彼女の情熱と歌声は周囲を動かしてゆく。妨害、挫折、出生の秘密、スキャンダル……その果てに少女たちが見るものは――。
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Posted by ブクログ
スター誕生の物語でありながら、真由とミチルという二人の関係の物語だったと思う。才能や立場の違いからぶつかり合いながらも、互いを強く意識し続ける。その緊張感が、物語を最後まで引っ張っていた。
ラストで真由が髪を切り、ミチルを背負ってステージに立つ場面は、勝ち負けではなく「共に立つ」という選択の象徴に見えた。嫉妬や葛藤を抱えたまま、それでも同じ光の下に立つことを選ぶ。その姿に、二人それぞれの成長が凝縮されていたと思う。
そして、冒頭の一文がラストに重なる構成も印象的だった。物語は円を描くように閉じるけれど、二人は確実に変わっている。同じ場所に戻ったようでいて、もう同じではない。その余韻が静かに残る。
だからこそ、読み終えたあとに思ったのは「ここで終わらないでほしい」という気持ちだった。
真由とミチルがこれからどんな選択をし、どんな景色を見るのか。二人の未来を、もう少し見守っていたいと思わせる作品だった。
Posted by ブクログ
性格も声も全く違う二人を見守りながら読んだ。心を痛める程の痛々しい展開はなくてそれが更に良かった。試練に会おうとも二人なら乗り越えられる、そんな安心感があり心が乱れ過ぎる事なく読めた。これからの二人が気になる所で終わってしまったので続きがあるなら読みたい…。真由もミチルも二人とも大好き。反する性格もそれがまた良いのかも。冒頭の文がラストにあるのも涙が出そうになった。
Posted by ブクログ
芸能プロダクションから、ティンカーベルというグループ名でデビューする真由とミチルの活躍を描くお話。芸能関係の本は初めて。実態と乖離している部分もあるかもしれないが、マネージャーは実の両親よりもずっと近くでお世話をしないといけないのかと、大変な仕事であることを知った。
当初は性格の違いから犬猿の仲と言われていた2人が、最高のライバルかつ相棒として成長していく過程を、まるでもう1人のマネージャーになったかのような視点で見ることが出来る。
まさか真由がミチルになりきって歌うことで、1人ティンカーベルを背負う決断をするだなんて、当初から考えると想像もできなかった。ミチルがみたら喜ぶだろうなあ。
海外に渡ったミチルと、戻ってきてからのティンカーベルの活躍も見たかった。
表紙でキラリと光るふたつの星は、もしかしてそれを描写してるのかな?なんて想像してワクワクした。
Posted by ブクログ
グングンと読めておもろかった!
ミチルを送り出すシーン泣けたな。別れってなんであんなにも寂しいんだ。
昭和歌謡が流行っていた時代を生きていないから映像でしか見たことないしエピソードで聞いたことしか知らないけど、解像度めちゃくちゃ高いのでは!?と思った。なんにも知らないくせに、あったあった〜!みたいな気持ちに。笑
様々なことを乗り越えた2人なら、この先なにがあっても大丈夫だなと思った。なんとかなる。どんなことも乗り越えられる。みんな幸せに生きていてほしいと願った。
そして自分自身にも、この先なにがあっても大丈夫。なんとかなる。自分だけの人生を生きていける。頑張ろう。
そう思えたことで、この本を読んで良かったと感じた。