あらすじ
“旨い魚と笑顔に出会う旅の作法を楽しく指南”。ふと訪れた漁港の漁師が教えてくれた旨くて面白い魚のあれこれ。CS放送人気番組「漁師町ぶらり」の西潟正人が「魚好き」目線で「魚好き」に贈る一冊です。●定置網漁もシラス漁も! 佐島漁港●白く輝く極上キンメダイ! 稲取漁港●東京湾で潜水漁が復活! 安浦漁港●海からホヤが飛んでくる稚内漁港●ほか黒部漁港、烏賊浦、長井漁港、山川漁港、安房漁港、勝連漁港
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Posted by ブクログ
これはいい本だなぁ。
海岸線をめぐってどこまでも。
やらせなしのいきなり旅です。
もともと著者は魚にかかわっていた人(非漁師)なので
おいしい魚をきちんと知っています。
ただ、漁師さんからの受けは悪い魚が
好きなようですが…(要するに扱いづらいのね)
驚きも数多かったですね。
下処理をしなくてもおいしいタコや、
ひれに毒があって取り扱いが大変厄介な魚が
なぜかポンポン売れて行ったり…
それと一番の魅力は人柄。
ちょっと乱暴そうに見えるその言葉にも
暖かさが伝わってくるんですよね…
Posted by ブクログ
チェック項目4箇所。本書は、20菜ごろからぼくが一人で海岸線を旅しながら綴ったエッセーも織り交ぜて、タイトルも『漁師町ぶらり』とした、ぶらりと旅をするには、漁師町がいい、飾り気がなく、旅行者などあてにしていない態度がいい、朝からやっている食堂は漁師相手の居酒屋と化していて、朝定食などを一緒に食べたらまるで異国にいるようだ。一般市場でマグロと呼んでいるのはクロマグロ・ミナミマグロ・メバチ・キハダ・ビンナガなどで、これらはマグロ類ともいう、メバチ・キハダ・ビンナガの下に「マグロ」を付けてはいけない、そうすると区別のために、クロマグロを本マグロと呼ぶことになり、市場が混乱するのだ、カジキに至ってはマグロ類とは別種であって、カジキマグロと呼ぶのはもってのほかである。カニ類は茹でるより、蒸した方が断然旨い、煮えたエキスが流れでないからで、蒸すための水には強めの塩を入れるともっといい。本書では訪れてみたい漁港を50選とした、これは全国の漁港を巡って選りすぐった結果ではない、今まで尋ねた数百選漁港のぶらり旅で、印象に残っている漁港を選び出したにすぎないことをお断りしておく。