あらすじ
かつてイチロー選手の専属打撃投手として、日本プロ野球最多210安打達成に貢献。イチロー選手とは寮も食事もグランドも共にし、「イチローの恋人」とまで呼ばれた著者。
時を経て、中学硬式野球の指導者となってからは、東北楽天ゴールデンイーグルスのエース、田中将大投手を育て上げた。
日米の第一線で活躍し、確実に結果を出す彼らの原点には、「一流になるための習慣づけ」がある。
自分に足りない能力や体格の差を埋めるための考え方と行動には、凡人が一流になるための本質を知ることができる。
トッププロの考え方や意識の持ち方、心技体のバランスの持ちようなど、著者だからこそ知るイチローとマー君の習慣術は、スポーツのみならず、ビジネスに、勉強に、日常生活に確実に活きる。
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Posted by ブクログ
イチロー選手の元バッティングピッチャー、少年野球時代の田中将大選手の元監督による、イチロー選手や田中将大選手を例に挙げつつ、一流選手の習慣について触れられた著書。
イチロー選手は、高校時代、毎日10分素振りをかかさずやった。365日かける3年だ。この練習が一番人に胸を張れる練習らしい。確かに、毎日欠かさずやるのは非常に難しいと思う。社会人になればなおさらだ。自分は野球をやったことがないので、毎日10分の素振りが大変のか、そうでないのか分からないけど、正直短い気もするが、毎日欠かさずやったことはすごいと素直に思う。おそらく、毎日サボらず継続できたことが自信につながり、調子を落としても振り返って、「あれだけやってきたのだから大丈夫」と思える目に見えない財産のようなものが築き上げられたのだろう。
→まさに「継続は力なり」の典型だと思う。その継続って意味も、負けず嫌いの継続も大事かも。人は失敗したら、こんちくしょうと負けず嫌いの一面をだす。その気持ちを継続させるのも大事な気がする。
イチロー選手は、「壁にぶち当たったときは、それを乗り越えようとする。乗り越えると、また新しい力が出せるようになる」といつも言っていたらしい。スランプや壁が自分を次のステージに成長させてくれるきっかけになるとしたら、それを乗り越える楽しみも出てくる。
プレッシャーを楽しむという表現もあるが、「ここを超えれば新しい自分に出会える」という明確なイメージが出来上がっていれば、試練やプレッシャーに直面したときもひるまずにポジティブにチャレンジできる。
→非常に納得がいった。変な話、逃げずに、プレッシャーを楽しむ意識が大事な気がした。
駒大苫小牧野球部の香田監督は、人からのアドバイスはハナから無視するのではなく、とりあえずやってみる。良ければ続ければいいし、必要なきければ、止める。そういうスタンスらしい。確かに、アドバイスに自分にとってプラスになるものが含まれている可能性もあるわけだし、いい考え方だと思った。
「これでいい」と思った瞬間に、人間は成長が止まる。安心、満足は転落の入り口。
野球も仕事も人生も、今年、来年、再来年と営々に続く。周囲の環境(広くも狭くも)も変わる。ライバルたちも努力をする。現状維持でいいと思ったら、技術、成績も右肩下がりになる。常に上のレベルを求める努力をして、ようやく現状維持なのではないか。
右肩上がりで自分を進化させようと思ったら、理想のピッチングやバッティング、仕事なら理想のビジネスパーソンを頭に思い描いて、その実現のために一歩一歩、歩み続けることが重要。
安心、満足は成長の敵なのです。
→心に痛いほど突き刺さった。いつも、自分は「これでいい」と思って、安心、満足していた。考え直さないといけない。
☆環境に流されない
いい高校に入って、いい大学に進めば、いい会社に入れる。昔の日本では誰1人疑わなかったことだが、近年は必ずしも高学歴だからといって就職に有利になるとは限らない。偏差値の高い大学を出た人がビジネスの世界で成功するとは限らない。
→これに気づいている人はどれだけいるのだろうか…
人間は、自動車のようにベルトコンベアーに乗って流されているだけで完成したりはしない。
有名チームに入って「これでもう大丈夫」と安心したら成長が止まる。
自主的に考えないと、伸びない。
本気でうまくなろうと思ったら、周囲の環境に引きずられることなく、努力で自分を伸ばしていける。自分が何をすべきかを完全に理解して行動することが必要。
もちろん良い環境で実力を発揮するのがベスト。でも仮に悪い環境でも弱音を吐くべきでない。どんな環境下でも、ブレない軸を保ち、高い意識で自らを律して行動することは出来るはず。レベルの高いプレーをしていれば、誰かが見ていているはず。
親と上司は選べない。職場でも自らが置かれた環境を受け入れ、そこで何がやれるかを考える。それが肝要。
→これらのことを胸に刻みます…
☆3年後、5年後をイメージする
仕事をしていると、今やるべきことで手一杯になりがち。しかし、スポーツ選手と同じように、仕事や人生にはっきりとしたイメージを持ち、3年後、5年後のキャリアをイメージして行動することが重要。
ビジョンが明確なほど、今月、今週、そして今日やるべきことが見えてくる。全ては1日1日の積み重ね。
→個人的には、3年後、5年後を視野に入れつつ、目の前のことに全精力を傾ける。方向性で頑張りたい。
最後に、かなり自分に今、欠けていることが書かれていた。いまこの瞬間にでも、胸に刻んで行動に移さなければならないことだらけだった。
全て、すぐ行動に移すのは難しいかもしないけれど、少しずつでもマネをして前に進みたい。
いや~ほんとに胸が痛いことばかり書かれていた。
Posted by ブクログ
パワーフレーズ
「驚いて私が、「運なんてどうやってつかめばいいの?」と尋ねると、「そんなの簡単だよ。当たり前のことを、真面目にやるだけさ」と選手たちは口を揃えました。」
野球好きの方には大変読みやすい一冊です。当たり前のことを当たり前にする、そのことを再認識したい方にオススメです。
Posted by ブクログ
「高い目標ではなく、手が届きそうな目標を作ってクリアしていくほうが良い。」
「あきらめずに生きるため、自分の目標だけを見る。」
…これって、学校で教えられることと反対に近いような?
子供の頃からの1日10分の素振りが、今のイチローを作ったという話に驚愕。それから、私も1日10分デッサンを始めました。この2ヶ月で大きく変化している気がする。
【やってみる】1日10分の習慣、高くないクリアできる目標設定
【変わりそうな事】コツコツで、大きく変わって行きそう
自分にとってのツボ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
"目標を高く持ちすぎると手が届かずに諦めてしまうことも。それは設定ミス。目標は頑張ったら手に届く所に設定する。
見えないものを見る。情報を役立てるには、周囲を漠然と見るのではなく、目的意識を持って監察する意識を。"