あらすじ
「環境マインドなき環境官僚」の実態を元環境省担当記者が暴露! 震災ガレキの処理と汚染土除去がこれだけ進まない理由、無駄だらけのゴミ行政、専門家不在の原子力規制庁、地球温暖化利権に群がった人たち……。かつての弱小官庁が、東日本大震災によって巨額の利権を手にしている。 「エコ」という言葉の裏側で行われているものとはなにか? そのすべてを暴露する。
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Posted by ブクログ
元環境相担当の朝日新聞記者による「環境マインドなき」環境省と環境官僚の事態を暴くことを趣旨とした本。
原子力規制庁が環境省の所管となったことで環境省の予算は大幅に増えたが、それは「子どもに1万円札を与えるようなもの」と指摘している。
あまり意味のないような「国民運動」などに莫大な予算を投入する地球温暖化対策など、確かに著者の指摘するような環境省の問題はあると感じた。ただ、ちょっと環境省を悪く描きすぎではないかという気もした。環境省=悪という前提でいろいろなことを解釈しているような印象を持った。また、ここで取り上げられている問題の多くは、環境省に限らず、他の省庁、ひいていえば、民間企業を含め比較的大きな組織であれば大なり小なりあるような問題であるように感じた。