【感想・ネタバレ】東大物理学者が教える 創造力のレッスンのレビュー

あらすじ

学校の勉強で養う「マニュアル力」、知識を組合わせて応用問題を解くことで鍛える「考える力」、新たなフィールドを開拓して、サーベイ、粘る力で問題解決を行う「創造力」。「創造力を発揮しろ!」と言われることはあっても具体的にどのように学べばよいかわからない人は多いのではないだろうか。本書では、東大大学院において著者が学生を指導する際に用いる「論文テーマの見つけ方」などを題材にして、「創造力を鍛える」ための手順を言語化する。具体的に「テーマを決めるまでの四つのステップ」は下記のようなものである。 ◎ステップ1 自分の興味をサーベイ(情報収集・文献の読み込み) ◎ステップ2 「わかっていること」の整理と関連性の分析(情報の整理・分析) ◎ステップ3 「わかっていないこと」の整理と関連性の分析(情報地図の作成・分析) ◎ステップ4 テーマを絞り込むためのリスクの最小化 また、著者は「創造力に才能は必要ない」と断言する。科学上の大発見などは、いずれも「粘る力」によってもたらされたものであるという。本書では、「考える力」の上位概念である「創造力」の養い方を伝授する。

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Posted by ブクログ

「創造力」を培うにはどうしたらよいか。
これは自分自身にとっても、これから育っていく子ども達にとっても興味にあるテーマだ。
そんな折、偶然見つけたこの本。
なかなか勇気の出る内容だった。
何より著者は「創造力に才能は必要ない」と断言してくれたからだ。創造力=ひらめき・天才という固定観念があった私には目から鱗だった。

「マニュアル力」「考える力」があるからこそ「創造力」が生まれる。
何がわかっていて何がわかっていないか割り出すことができれば、新しい創造のテーマが生まれる。

フェラガモの話が面白い!
9歳で妹のために靴を作り始めたフェラガモが、アメリカにわたり、オードリ・ヘップバーンらの靴を作り、さらに足を痛めない靴を制作する為に南カリフォルニア大学で解剖学を学び、靴の制作手法に関する特許をいくつも取得したという。
夏目漱石の『坊ちゃん』も、ポールマッカトニーの『Yesterday』も天才だから生まれたのではなく、道を極めようと努力したから生まれたのだ。有森裕子さんのメダルも同じだ。
「私は、天才ではありません。ただ、人より長く一つのことと付き合ってきただけなのです」
アインシュタイン

わかりやすい解説書だった。
才能は結果にすぎない。
自分は自分が思うより、無限の可能性がある!

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2025年02月14日

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