あらすじ
専守防衛を放棄して戦争を引き寄せる政府、悪人が処罰されない日本社会、「番人」の仕事をやめたメディア、不条理に従い続ける国民。社会の自浄作用が働いていない「底が抜けた」現代日本社会の病理を、各種の事実やデータを駆使して徹底的に検証!
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Posted by ブクログ
50年後の日本人に向けて、ということで今を書き記されています。
いろいろなことが起きているから、
全然時事にも政治にもついていけなくて、
あと追いで知ることばかりの生き方ですが、
思いっきり立場を取って痛烈に批判しながらその議論をサポートする事実を列挙していく一人称単数で語られるものは、ニュースとかに比べて入ってきやすく、考えることにつながりやすい。そしてとても博識な著者にとっては、ここで書かれていることは考えのほんの一部に過ぎず、膨大な知識がこの議論の背景にあるのだろうと思いながら、私は表面的にだけでも、大変興味深く読みました。
本書は、平和国家、倫理の底、そして、倫理の底が抜けたという、3つのテーマに分けて、3部構成になっています。
が、現実は入り組んでいるので、全てつながっていますね。