【感想・ネタバレ】コーヒーの囚人のレビュー

あらすじ

コーヒーは苦くて甘い。人生も苦くて甘い。悩みにとらわれた人々の転機にコーヒーが立ち会う。それぞれが選択した未来は――。ある日、ルームメイトの実果が出ていった。入れ違いに現れた彼女の婚約者と、なぜか同居することになり――(「コーヒーの囚人」)。真面目が取り柄の地味な会社員が、上司との不倫におぼれた先で出した答えとは――(「隣のシーツは白い」)ほか、日常の先に潜む、どこか不思議な5つの物語

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
コーヒーは苦くて甘い。
人生も苦くて甘い。

悩みにとらわれた人々の転機にコーヒーが立ち会う。それぞれが選択する未来とは──。
日常の先に潜む、どこか不思議な5つの物語。

ある日、ルームメイトの実果が出ていった。入れ違いに現れた彼女の婚約者と、なぜか同居することになり──「コーヒーの囚人」
真面目が取り柄の地味な会社員が、上司との不倫におぼれた先で出した答えとは──「隣のシーツは白い」
新たな住まいに引っ越した家族の元を訪れる、前住人の老婦人。初めは彼女の訪問を疎ましく思っていたが、待っていたのは意外な結末で──「招かれざる貴婦人」

『「きょうだい児には苦労が多いことは事実だし、その当事者である彼氏がわからないはずないんだよ。それなら自分は子供をつくらないでおこうとかおもわないもんかね」 障害者の家族に寄り添うスタンスをとりながら、結局は自分が障害児の母親になりたくないだけなんじゃないか。』

『彼女が浮気しているらしいことにも少し前から気づいていたけれど、一過性の過ちなど許せるくらい自分の器は大きいのだと思っていた。そして、そんな自分の寛容さに酔っていた。』

『兄は(障害があり)たしかに僕の人生の足枷にはなったけれど、他人に生きる価値をジャッジされなければならないような存在ではない。』

【個人的な感想】
やっぱり砂村かいりさんの作品が好きだなと思った。
設定は全部独特だが読んでいても飽きが来ず、なおかつすっと内容が頭に入ってくる。
個人的には第3話の「どこかの喫煙所で会いましょう」が印象的だった。結婚する彼の兄弟に障害がある人がいる。という状況での彼女の考え方に自分の考えと似たところがありドキッとした。

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2025年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コーヒーが登場する短編集。砂村かいりさんといえば、炭酸水と犬やアパートたまゆらを読んでときめきの過剰摂取をし、1人できゃあきゃあした思い出があるので、ほっこりするお話が多いのかなと思いきや。濃く入れすぎたコーヒーの苦味がべったり舌に残っているような、そんな苦い余韻が残る。
所々に日頃「何か嫌だ」と引っかかりつつ深く気にしないようにしてきた感情のささくれみたいなものが散りばめられていて胸がザワつく。そのザワつきが癖になり、あっという間に読み終わってしまった。もっと読みたい。
"招かれざる貴婦人"の得体の知れない不穏な空気がとても好きだったなあ。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コーヒーの囚人と聞いて、どんな話なんだろうと思いました。中身を見ると、不思議な同居、社内不倫、障害への偏見など様々でした。個人的に感じたのは、自分を大切にする事です。特に自分の正義を大事にするというか、最後はスッキリするお話が多かったです。筆者の書き方が上手で、物語に入り込む事ができました。個人的には、ストーリーの深さよりも、筆者の情景描写が上手で、サクサク読める著書でした。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
経験しなくてもいいこと。なぜか降りかかってくる。悩みすぎて頭が痛い。ただのコーヒー。でも気分を換えたら見える景色も違う。解決するかも。

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2024年12月09日

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