【感想・ネタバレ】スターの臨終(新潮新書)のレビュー

あらすじ

メメント・モリ――常に死を想えと古人は言った。「板橋のドブ」で死ぬのが理想と語った渥美清、余命1年を宣告されても女優への執念を絶やさなかった川島なお美、葬儀で「幸せな人生だった」と自らの声で語った田中好子、舌がんで入院中も冗談を飛ばしたケーシー高峰……。時代を彩ったスターは死を目前にして、何を思い、生きたのか。自身もがんと闘い、刊行を待たずに他界した著者が綴った、“死に際”の物語。

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Posted by ブクログ

大衆文化担当を貫いた筆者。俳優、歌手、レスラー、芸人の臨終について綴る。
筆者自身ががんで余命宣告を受け発刊直前に亡くなったという執念の作品。
紹介されるスターたち一人ひとりの壮絶な人生と筆者の人生を重ね、深い感動。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

本書、ガン回廊の朝、人間臨終図鑑、晩年図鑑と多くの人がそれぞれ立派に死んでいる
さて、自分はどうだろう?
著者も昨年立派に亡くなった。合掌

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

著者は、朝日新聞芸能担当記者。自身との関わりがあった芸能人約30人の人生と、その最期をエッセイ風にまとめた本。
テレビや映画で一世を風靡したスター達には、視聴者が知らない経歴や出来事があり、その最期も様々だった。人間なので表と裏の顔があるのは当たり前だが、この本に登場する人達は、華やかな表の顔と違って、裏ではそれぞれ苦労や悩みを抱えていた。順風満帆な人は一人もいない。著者は記者という仕事柄、多くのスター達との関わりを持ち、彼らとの様々なエピソードが紹介されていて大変面白く読めた。しかし、スターの最後というのはどれも悲しくなる。表舞台から姿を消し、暫くして病気で亡くなる。(自死も多い)老衰で人生を全うしたスターはほとんどいない。著者も病魔(ガン)と戦いながら執筆し、本の完成を見ることなく亡くなった。 この本は遺作でもある。

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2025年06月04日

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