あらすじ
ブルーラス王国の中でも大貴族である公爵家の嫡子が自殺した。
遺体のそばにはメイドへの想いを綴った遺書があったため、身分違いによる恋の結末だと世間では騒がれているようだ。
……しかし、男爵家の末娘シャーロットはその噂を信じ切れずにいた。
なぜなら自分こそが彼の恋人であり、人目を避けつつも文通や逢瀬を重ねて愛を育んでいたからだ。
そう思うものの、新興男爵家の自分が表だって騒ぐことは出来ずにひっそりと嘆き悲しむ日々をおくっていた。
――しぶしぶ参加させられた夜会で、恋人に贈ったはずの懐中時計を名門伯爵家の当主であるヴィクター・ワーガスが持っていることに気付くまでは。
なぜ、彼から聞いたこともない男がその懐中時計を持っているのか。
いても立っても居られず、シャーロットはその夜ヴィクターの部屋に突撃してしまう。
一方、ヴィクターもある目的のため『来訪者』を待っていたようで……?
成金男爵令嬢と名門伯爵のドタバタ偽装婚約ミステリ、波乱の上巻登場!
感情タグBEST3
タイトルの恋とは
最初は女主人公の亡くなった男性との恋を指していると思いつつ、男性は本当に自殺だったのか気になりながら読み進めると、途中から表紙に描かれた二人の関係を指しているかもと思ってきました。勿論自殺なのか確かめる展開なのですが、話のテンポを良くするためか、表紙の二人のやりとりが軽妙で思わず笑える部分もあります。
本当に猪突猛進するヒロイン。
考える前に、口が出るし、行動してしまう。
成り上がり男爵と言われても、傷つかないくらい、言われ慣れてる。
でも、たった一人を愛していた。
その彼が、死んでしまった。
自分の気持ちを見つめる為に、危険に飛び込んでいく。
面白かったけど、余りにも考えなさ過ぎて、ちょっと引いてしまった。