【感想・ネタバレ】もののけの正体―怪談はこうして生まれた―のレビュー

あらすじ

鬼に襲われた、天狗に出くわした、河童を目撃した……ほんの数十年前まで、多くの日本人が、妖怪や幽霊など「もののけ」の存在を信じ、体験や伝説を語り継いできた。もののけたちはどうやって生まれてきたのか。日本の怪談や奇談の数々から民俗学的な視点で、その起源の謎に迫る。日本古来の妖怪や魔物をはじめ、江戸時代の化物、琉球地方や蝦夷地のアイヌに伝わるもののけも多数紹介! 日本人の恐怖の源泉を解き明かす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の「もののけ」(妖怪)の姿やあり方を、江戸期のもののけの様相を中心として考察・解説した本。「鬼」・「天狗」・「河童」などメジャーなものから、「累」・「化け猫」・「豆腐小僧」と言った江戸期の活躍したもの、更には琉球・蝦夷地のものまで幅広く紹介している。
個人的に参考になったのは、第三章「『百物語』のもののけたち」である。この章では『絵本百物語』に登場するよう妖怪(の一部)を解説しており、特に「舞首」の起源に関する説は大変興味深かった。また第四章・第五章で取り上げられた琉球・蝦夷地の妖怪に関する解説も初めて知る事が多かった。
ただ、いくつかの記述に間違いがあったほか、妖怪の解釈について疑問のあるものもあった(『付喪神絵巻』のテーマなど)。

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2013年02月04日

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