【感想・ネタバレ】知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性のレビュー

あらすじ

大好評『理性の限界』の著者による熱く楽しい哲学ディベート第2弾。本書では、ウィトゲンシュタインらの論を紹介しつつ、人間の知的営為の基本である「言語」「予測」「思考」の限界と可能性に迫る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最高だ。笑った。こういう文章を書きたい。知識を使ったコメディ。
わたしやっぱフランス国粋主義者好きだなー。ねじ曲がってるとことか話が長すぎるとことか。
それと聞いたことある話が多かったけどファイヤーアベントの話は新しかったので新鮮だった。

ロマン主義者は日常で出会うと嫌いだけど、こういうガチガチの人たちに囲まれている場合には癒し系に映るね。

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2015年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

対話形式で不可逆性や不確定性について解説され非常に読みやすい。カント主義者の言動に悪意を感じるが笑。

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2014年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゲーデルは、不完全性定理によって、論理学から全数学を導出することができないことを明らかにしましたが、さらにタルスキーは、「真理性」を対象言語内で定義できないという事実を厳密に証明しました。すなわち、「ゲーデル・タルスキーの不完全性定理」によって、ウィーン学団が理想とする普遍的言語やそれに基づく統一科学も、厳密には実現不可能であることが立証されたわけです。皮肉なことに、ウィーン学団の「論理学という武器」によって、論理実証主義の理想が破壊されたのです。p54

【クワイン「指示の不完全性」】p81
たとえば、英語をまったく知らない人に"table"を教えるため、その語を発音しながら、テーブルを指したとしましょう。しかし、相手は、必ずしもそれが物体の名称を指すと認識するとは限りません。その発音は、テーブルの色や材質、部分や全体、あるいは使用法を意味しているのかもしれません。要するに、その発音が何を指示しているのかを絶対的に確定することはできないわけで、この事実をクワインは「指示の不可測性」と呼んでいます。

【ハンソン「観察の理論負荷性」】p93
近代科学が前提とする「帰納法」は、何よりも多くの個別的事例を「観察」して、それらの共通する普遍的パターンとしての「理論」を発見する方法でした。その集大成ともいえる論理実証主義においては、あらゆる経験的知識が、「純粋な観察」の集積によって与えられるものとみなされたわけです。
ところが、ハンソンによれば、そのような「純粋な観察」は、存在しません。「観察」は、常に一定の「理論」を背負っているわけで、「理論」に基づかない「観察」は存在しないのです。これをハンソンは「観察の理論負荷性」と呼んでいます。
Eg. 医師→レントゲン、音楽家→楽譜

【演繹法と帰納法】p118
そもそも人間の思考というか、推論の形式は、大きく2種類にわけられます。
・「演繹法」:普遍的な前提から個別的な結論を導く推論方法。
・「帰納法」:個別的な前提から普遍的な結論を導く推論方法。Eg. 日はまた昇る Cf. 「自然の斉一性原理」「効率的市場仮説」

「自己組織化臨界状態」≒「バタフライ・エフェクト」p184

ケンブリッジ大学の宇宙物理学者スティーヴン・ホーキング「人類は、銀河の千億個の中の一つの、しかもその中心から外れた位置にある平均的な恒星を回る中規模の惑星の上に生じた化学物質の浮いたカス」p194

ファイヤアーベント『暇つぶし』⇔カール・ポパー『果てしなき探求』p208
「方法論的アナーキズム」なんでもかまわない

【「目的論的証明」とインテリジェント・デザイン】p234
18世紀のイギリスの神学者ウィリアム・ペイリー→草原で拾った腕時計、虫や植物

【カント:宇宙論的理念を考察する際に純粋理性が必然的に陥らざるをえない4組のアンチノミー(二律背反)】p240
<宇宙論、原子論、自由意志、神>
①「世界は時間的・空間的に有限である」と「世界は時間的・空間的に無限である」
②「世界のすべての実体は単純な有限部分から合成される」と「世界のすべての実体は無限に分割できる」
③世界の現象は自然法則および自由意志による因果性を有する」と「世界の現象のすべて自然法則による因果性を有するのみであって自由意志は存在しない」
④世界の原因として絶対的必然的な存在者が実在する」と「世界の原因として絶対的必然的な存在者は実在しない。

ノーベル賞を受賞した物理学者スティーヴン・ワインバーグ「宇宙が明確になるにつれ、宇宙に意味がないこともますます明確になってくる」p252

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2013年12月16日

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