あらすじ
東京都千代田区霞が関、国土交通省水管理・国土保全局。
その地下倉庫の中に、人に害なす神々を鎮める「鎮守指導係」はあった。
神に姉を殺された警察官・津々楽は霊感に目覚めたことから鎮守指導係にスカウトされた。
相棒は定年を過ぎ嘱託になった天崎というお爺ちゃん…のはずが人懐っこく話しかけてくる男はどう見ても十代の美青年!!
天崎もまた神と浅からぬ因縁を持つらしく、子どもみたいに無邪気かと思えば、老師のような圧倒的知識で津々楽を導いていく。
生真面目な津々楽と自由奔放な天崎の「神に呪われた」コンビが立ち向かう最初の難事件は──。
国交省の地下倉庫に保管された膨大な資料や怪しげな呪具を駆使し荒ぶる神の謎を解き鎮守するお仕事オカルトミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
カミを感じる能力に目覚めつつも心に深い傷を抱えた津々楽を年の功か人柄か天崎が癒し導くかと思いきや――天崎は天崎で若き日の神隠しを経て特殊能力を得たためになかなかエグい人生を過ごしてきたようで……彼の方こそ、津々楽がそばにいるべきなのかもしれない。互いに必要とし必要とされ合う良きバディの誕生でした。
津々楽の姉家族に起きたこと……知りたいので、続きを~~~!!
Posted by ブクログ
見た目は少年、中身はおじいちゃんな天崎さんが気になって購入を決めた。
基本的には無邪気で年の功ゆえか鷹揚としているけど、なんとも言えない危うさがあって放っておけないひとって感じ。
そもそも神隠しでカミの供物になったとか、そのせいでカミに狙われてたりする激重過去持ちのおじいちゃんだからね……更に元を辿ると生きている人間の怖さにぶちあたってオーバーキルだよ。
そんな天崎さんの相棒――カミに姉を殺されたことがきっかけで霊感に目覚めた元警察官の津々楽。
最初のほうは心に傷を負った大型犬みたいだったけど、天崎さんがカミに傷つけられると瞬時にスイッチ入ってバーサーカーモードになるのがよかった。カミとの取っ組み合いなんて、そうそう見れるものじゃないからね。
一方的じゃなく、お互いに相手の言動に救われている関係性なのが良いと思った。