あらすじ
児童書専門店「夢の扉」を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して8年になる。優しく思いやりのある夫だが、強迫性障害を患っていて、愛する妻に触れることもできなかった。店の隣のバーで働く年下の青年と知り合い、次第に心惹かれていく月菜。しかし、彼もまた誰にも言えない秘密を抱えていた。揺れ動く男女の心の機微を濃やかに描く、究極の純愛小説。
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Posted by ブクログ
読んでいる時はずっと苦しくて辛くて、随所随所で泣き、でも気になりどんどん読んでしまう。
強迫性障害を患っている良城と結婚して8年になる月菜夫婦のお話。
強迫性障害がこんなに大変だとは知らなかった。本人もだけど、奥さんも辛いに決まってる。だから年下の男の子に心が揺れても誰も責めれないと思う。
結婚して1年だけ普通に暮らしていた。
その1年があるから頑張れる。その1年があるからより辛い。
良城が描いた絵本、モジャはほんと自分自身をうつしだしていて繊細なステキな絵本だと思う。実際にあれば読んでみたい。
モジャも含めて読んで良かった。
Posted by ブクログ
〜強く結ばれた男女の時を越えた愛の物語〜
児童書店を経営する妻の月菜、強迫性障害を抱えながらも絵本作家として活動する良城
映画と違った点
・2人が結婚していること
・克麻が同性愛者
・良城の病のきっかけが語られている
・月菜と克麻は一線を越えようとしていた
やがて2人は___
良城はモジャになった
良城「月ちゃんは空を飛べばいい」
月菜は空を飛んだ
数年後、2人は思い出の本屋で再開する___
離婚をしたが、良城はいつか月菜を抱きしめたいという思いで治療を頑張っていた。真っ直ぐで一途な愛に心が洗われた。
Posted by ブクログ
人を愛することは、人それぞれに違うもの、違っていい、と思わせてくれました。こんな深い愛情があるなんて。誰よりも強く「抱きしめて欲しい」、「抱きしめたい」。という思いが、苦しい、切ない、悲しい、寂しい、いろいろな感情を経てやっと優しい温かい感情に辿り着く過程が素晴らしかった。
Posted by ブクログ
一言で最高の物語だった。
どんな言葉で言い表したらいいか、この本の素晴らしさが伝わるのか分からない。
ただ、この本を読んで思ったことはたとえスキンシップが取れなくても、心が通じ合っていれば、相手を思いやる気持ちがあれば、どんな壁も乗り越えられるということを。
私には付き合っている彼がいるが訳あって、体の関係を持つことが怖くなって、いわゆるセックスレスになってしまっている。そのことに悩み、彼のことを本当は好きではないのではないか。と幾度となく考えた。だが、この物語のようにいくつもの高い壁を乗り越えられるほどうまくいくとは思えないが、彼のことを心の底から愛し、相手を好きになった初心の気持ちを忘れなければ、どんな障害も乗り越えられる、そんな気がした。
久しぶりの読書
映画化きっかけに、ストーリーが気になって読んでみました。触れられなくても大切に思う人がいるのって尊いこと。重いテーマだけど、読み終わった後のすっきり感があって原作読んで良かったと思います。
Posted by ブクログ
人を深く愛することがどれだけ難しく尊いことなのか。
不潔恐怖症の強迫性障害により、妻にすら触れることができない夫と夫に触れてほしいと思いながらも夫の苦しむ姿を見て耐え忍ぶ妻。
相手を愛しているが故に傷つき、哀しみ、寂しくなる。
2人が別れるシーンでは胸が苦しくなった。
こんなにも愛しているのに、自分では幸せにできない。その無力感。
愛する人と別れたことがある人は、自分に重ねずにはいられないと思う。
「それは、ぼくがそらをしらないからです」
Posted by ブクログ
結婚して8年、幸せな生活は一年だけだった夫妻のお話だ。
2年目に夫が強迫性障害、潔癖症という精神的な病を患い、総ての物に触れることが出来なくなってしまう。
妻を愛する気持ちはあるにもかかわらず、物だけではなく妻の身体に触れることも叶わなくなってしまった。
それでも妻は夫を支え続けていたのだが、妻は偶然に若い青年と出逢い、気持ちが揺れる出来事となる。
その若い青年は見事な程に美しく、容姿だけでなく気持ちも優しくて妻の心を掴んでしまうのだ。
ここら辺りで美青年に騙され、家庭も崩壊するメロドラマなのかと思い、途中で中断しようかと迷ってしまったのだが、もう暫く読み進もうとページをめくった。
すると、童話らしき文章が綴られていて、それは夫が綴った悲しい鳥の物語だった。
まるで『みにくいアヒルの子』を彷彿させるような話で、単にメロドラマではないのではと思い直し、読み進む事にした。
お互いの気持ちが分かっている夫婦のはずなのに、迷いながら破綻を迎えてしまうのか⋯。
二人が出した愛の形は終焉を迎えるのか⋯。
心を奪われた美しい青年との関係の結末は⋯。
決して単純なメロドラマではないことを、新堂冬樹氏のためにも記しておかねば!
Posted by ブクログ
なんか、辛いよね。はたから見たら、早智子と同じことを言いそうだ。
強迫神経症。潔癖症。
人に気安く触れられない辛さ、すぐ手を洗いたくなるもどかしさ。激しくはないけどなんだかよく解るからこそ、辛い。
それでも共に過ごそうと決めた、月菜、よし君は何もないように過ごしていた。
そこに現れる、男性しか愛せないはずの男性と同じ潔癖症の女性。
この2人と、何もかもを掌握してくれる友人が、物語を進めてゆく。
最後は、ちゃんと、いわゆるぎゅっとできてよかったな
Posted by ブクログ
本当に愛してくれている人は、自分の見えないところでたくさんの時間や労力を使って愛してくれているんだなぁと温かい気持ちになった。 自分用メモ p.225 別の世界こそが本来、あなたの住む場所かもしれないのに、少しも疑おうとしない。