【感想・ネタバレ】キャラヴァンは進む―銀河を渡るⅠ―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

旅を学ぶとは人を学ぶということであり、世界を学ぶということでもあった――。『深夜特急』では訪れなかったモロッコ・マラケシュへの道、飛行機でのトラブルがもたらした「旅の神様」からの思わぬプレゼント、『一瞬の夏』より始まった新たな夢。シドニー、アテネと連なるオリンピックへの視線、『凍』を書くきっかけとなる対話。無数の旅と出会いの軌跡が銀河のごとく瞬き巡るエッセイ集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

深夜特急で有名な著者によるエッセイ集。旅に関するものが半分、スポーツ、特にボクシングに関するものが半分というところ。後者についてはあまり感動するところがなく、この評価とした。
カポーティ「犬は吠える」を折に触れて再読する習慣について綴った「キャラヴァンは進む」が最も印象に残った。「犬は吠える、がキャラヴァンは進む」はアラブの諺で、行手を阻む障がいがあろうとも自分の人生は続いていくというような意味らしい。人生における困難を肯定も否定もせず、突き放した感じにむしろ励まされる気がする。

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2025年02月24日

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