あらすじ
「お屋敷の中で見たり聞いたりしたことを、他人に話してはいけません」。倉元家へ奉公に上がったよし江に、女中頭の聡子は告げた。ある時、顔馴染みの御用聞が、配達の途中で二人続けて行方不明になる。警察は店の台帳をもとに彼らの配達先を訪ねるが、みな口を閉ざす。よし江もまた、倉元家で見た「あること」を警察に言えずにいたが… …。
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Posted by ブクログ
戦後の時代、あるお屋敷に奉公に上がった女中、よし江の話。
ワタシ、昭和の時代の地方から東京に出てきた女中さんの話、その雰囲気とかがすごく好き。素直に丁寧に暮らしている雰囲気が好き。
「小さいおうち」は戦前だったと思うけれど、女中さんのお話で、あれも好きだったな。
第1章は、女中さんのよし江が中心の話。
お屋敷に出入りする御用聞が、配達の途中で二人続けて行方不明に。
第2章は、刑事が中心の話。
お屋敷の主人が、殺される話。
雰囲気とか文章とかは、すごく好きなんだけれど、
事件の方はいまいち。
お屋敷の主人が殺される話は、まあ、納得いたしました
・・・が、御用聞2人の事件は、なんだかすっきりしませんけど
なんで殺されたのか、ワタシさっぱり分からないのですが。
・奥様は、激しやすい性格だった。虫を殺す。
・男性2人とも、東北出身、色黒がっしり体系で無口だった。
・男性Aは自転車で女子と2人乗りしていて、奥様がそれを見ていた。
・男性Bのマフラーに、奥様が反応した。
・よし江は2階の窓から、裏山へ1人で歩く男性(たぶんA)を見た。
・その男性を見た夜、奥様は熱をだした(らしい)、夜中に物置をガサゴソする音がした。
これくらい。
これだけで、2人の殺人事件の謎を解けと言われても、
殺害動機も殺害方法もさっぱり分かりません。
他の人の感想を検索していたら、Yahoo知恵袋で質問にAIが「主人公の夫の正太郎が妻の浮気を疑い、嫉妬で殺害」と回答していた。
いや絶対違うだろう!AI あてにならない!
って、正太郎ってだれ?屋敷の主人は宗一郎だし。