あらすじ
水神。化け猫。消える銃弾。
「呪い」の正体は?
水神の祟り。化け猫の憑依。頭蓋骨から消えた銃弾。
まるで「呪い」が引き起こしたかのような数々の謎を前にして、天才医師・天久鷹央が下した「診断」とは!?
……そして推理の結果、小鳥遊の恩師が死んだ事件を「正解のない問題」と言い放ち、自ら手を引くと語った真意は?
二重三重に仕掛けられた伏線と驚きの展開、その結末や如何に!
現役医師が描く、本格医療ミステリー!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
今回は、統括診断部のチームとしての一体感と鷹央の小鳥遊への信頼が表現されている作品だった。
小鳥遊の恩師である浮雲新一が「皮膚を貫く透明な弾丸」で殺された。統括診断部が調査に当たり、鷹央が真相を見抜くが、それは『正解のない問題』であった。真相解明は小鳥遊一人の手に委ねられた…
事件の真相は、最初に違うだろうと思って除外しているものであり、いいどんでん返しであった。しかし、犯人の動機も考えるのが難しいものであった。法律では罰されるが、果たしてそれが正しいことなのか。その判断こそが、『正解のない問題』であった。
事件を起こしてしまった人の気持ちを考えることも時には大切であると気付かされた。
統括診断部のこれからについても、結束力が高まっているので楽しみだ。
Posted by ブクログ
推理カルテの方は短編集なのでテンポよく読めて好きです。水神様の祟りのラストと皮膚を透過する弾丸のラストは鷹央とことりのこれまで積み重ねてきた関係性が見えて、ちょっと目頭が熱くなった。面白かった!
Posted by ブクログ
4.5 天久シリーズ18弾
面白かったー
1、水神様の祟り? 口から水が噴き出し、体中に手の跡が…
全身性エリテマトーデス。
2、猫に取り憑かれた少年
以前カッパを見たということで登場した少年が友達が猫に取り憑かれていると相談。
その子の目はまさに猫の目のよう…
網膜芽細胞腫という病気だった。
少年の母親は生活に困窮していたが、鷹央は息子の病気も見つけだし、母親に病院の事務員の就職を斡旋し、生活保護を受けるよう福祉も説明。 鷹央成長したなぁ、
3、小鳥遊の外科の師匠が登場。
しかし、師匠が急死、小鳥遊自身が死亡を確認し死亡診断書を作成。遺体焼却の際、焼かれた頭蓋骨の眉間に小さい穴と金属が溶けたようなものを小鳥遊は発見する。
師匠は殺されたのか? 自分の診断が間違っていたのか?
初手から妻の行動が怪しかったが、最後あんな大どんでん返しがくるなんて…びっくりした。
鷹央は真相に行き着くが、「正解のない問題」真相の答えは小鳥遊に委ねることに。
小鳥遊は警察に通報するのか? 葛藤し自分なりの正解に近い答えを導き出す。
最後の師匠からの絵葉書、最後師匠は亡くなったのか?自殺したのか?
切ない最後であった
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第18弾。水神様の祟りの正体は井戸水を摂取することによる慢性ヒ素中毒。娘に起こったのは全身性エリテマトーデス。鮮やかに解決。闇に光る目は網膜芽細胞腫。離婚して生活もままならない親子を病気を診断しただけでなく、福祉を説明し仕事を与え鷹央はずいぶん成長した。もう一編は透過した弾丸によって殺された小鳥先生の恩師の謎。事件の真相に辿り着いた鷹央は「正解のない問題」を解くのは小鳥先生自身だと告げた。統括診断部の鷹央の下で鍛えられたせいか正解に辿り着いた。恩師の意思を尊重する、が正解に近かったのだろう
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ、推理カルテのほう。
「水上の祟り」はアニメかドラマでやってたような…。
「透過する弾丸」は、どうすれば良かったのか…。
たしかに捕まってしまえば、無実、正当防衛が認めらてるまで拘束されるだろうし。でも死亡診断書をもらい火葬した今の状態で自分が死んだあと、残された妻はどうするのだろうか。最愛の夫の亡骸を放置するわけにもいかないし。
その後の妻のことを、考えてしまった。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第十六弾。
小鳥遊先生が恩人と思う元外科医、
水神の祟りだという患者とその母、
カッパ事件を持ち込んできた小学生再びと、
なかなか役者がそろっていて面白かった。
ただ、鷹央が事件の解決を途中で投げ出し、
小鳥遊に任せるパターンは前にも見たような…。
それを暗示する冒頭の部分はデジャヴかと思った。
鷹央をそそのかして、小鳥遊のボーナスを奪おうとする鴻ノ池は、
身軽さを生かして住居侵入もこなして、
確かに使える部下っぷりを発揮。
対する小鳥遊も、鴻ノ池をホラー映画の「リング」を鑑賞させて、
怖がる姿を肴に赤ワインを飲むとは、趣味が悪い。