あらすじ
水神。化け猫。消える銃弾。
「呪い」の正体は?
水神の祟り。化け猫の憑依。頭蓋骨から消えた銃弾。
まるで「呪い」が引き起こしたかのような数々の謎を前にして、天才医師・天久鷹央が下した「診断」とは!?
……そして推理の結果、小鳥遊の恩師が死んだ事件を「正解のない問題」と言い放ち、自ら手を引くと語った真意は?
二重三重に仕掛けられた伏線と驚きの展開、その結末や如何に!
現役医師が描く、本格医療ミステリー!
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Posted by ブクログ
推理カルテの方は短編集なのでテンポよく読めて好きです。水神様の祟りのラストと皮膚を透過する弾丸のラストは鷹央とことりのこれまで積み重ねてきた関係性が見えて、ちょっと目頭が熱くなった。面白かった!
Posted by ブクログ
今回は、小鳥遊が鷹央が解決まであと一歩の所で手を引いた事件が印象的でした。
いつもなら最後まで解明する鷹央が、真相まで辿り着いたにも関わらず手を引いた理由に納得でした。
小鳥遊らしい結論の出し方にホッとした反面、ちょっと切なかったです。
小鳥遊が外科、内科と共に才能ある上司に恵まれたのは本当に奇跡だったと思います。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ、推理カルテのほう。
「水上の祟り」はアニメかドラマでやってたような…。
「透過する弾丸」は、どうすれば良かったのか…。
たしかに捕まってしまえば、無実、正当防衛が認めらてるまで拘束されるだろうし。でも死亡診断書をもらい火葬した今の状態で自分が死んだあと、残された妻はどうするのだろうか。最愛の夫の亡骸を放置するわけにもいかないし。
その後の妻のことを、考えてしまった。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第十六弾。
小鳥遊先生が恩人と思う元外科医、
水神の祟りだという患者とその母、
カッパ事件を持ち込んできた小学生再びと、
なかなか役者がそろっていて面白かった。
ただ、鷹央が事件の解決を途中で投げ出し、
小鳥遊に任せるパターンは前にも見たような…。
それを暗示する冒頭の部分はデジャヴかと思った。
鷹央をそそのかして、小鳥遊のボーナスを奪おうとする鴻ノ池は、
身軽さを生かして住居侵入もこなして、
確かに使える部下っぷりを発揮。
対する小鳥遊も、鴻ノ池をホラー映画の「リング」を鑑賞させて、
怖がる姿を肴に赤ワインを飲むとは、趣味が悪い。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回は小鳥先生の尊敬する上司も出てくる話。
普段は情より法律などの正しさが重視されてる天久鷹央シリーズだが、今回は最後を小鳥先生に託し、このような終わり方に…!
ASDの鷹央先生の成長とも言えるかもしれない。
Posted by ブクログ
小鳥遊が外科医を辞め、内科医になった動機がこの巻で初めて明かされる。小鳥遊の恩師である外科医の不審な死、一度は癌による死亡と小鳥遊本人が死亡診断書を書いたが火葬後の骨上げの最中に頭蓋骨の中から発見された弾丸の痕跡から事件の影が見え隠れする。鷹央から、この「正解のない問題」を解く資格があるのはお前だけだと言われ、一人でこの事件の真相に向かい合う小鳥遊。この事件の結末が決断が本当に正解なのかどうかは解らないが、小鳥遊には辛い結果になったと思う。もし自分だったらどうしたのか考えさせられる内容だった。