あらすじ
「四季報は、日本経済の縮図であり、そこには無数の物語が存在する。それを紐解くことで、日本企業の可能性や未来を見出すことができるだろう」
――本書より
★どこ見て「買い」の判断をすればいい?
☆株価がどこまで上がったら利食いする?
★株価が下がったときはどうする?
☆四季報を読んだ後に取るべき行動は?
株式投資のバイブル『会社四季報』を、15年間全ページ読み続けたからこそわかる!
新NISA時代に知っておきたい「割安+クオリティ」銘柄の探し方
2022年時点で注目していたお宝銘柄9選、
今後数年で2倍・3倍を狙うお宝銘柄11選も掲載!
▼本書の構成
第1章 なぜ『会社四季報』は株式投資のバイブルなのか
第2章 四季報の達人・エミン流の実践投資術
第3章 今こそ「日本株」に投資する理由
第4章 上昇株を見つけるエミン流「四季報読破術」
第5章 【実践編】エミン流で見つけたお宝銘柄
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Posted by ブクログ
四季報は、変化に気づくためのツール。長年読み続けるからこそわかることがある。
「見出しランキングで見る業績トレンド」ポジティブな言葉で埋まると反落しやすい。
ネガティブな言葉ばかりのときは、悪材料を織り込み済み。
世代交代、経営者が代わる、などは上昇のサイン。
小さな企業が大きな企業と業務提携、は買収などがありうるので買うチャンス。
世界初、とあったらウォッチリストに入れる。値下げは業績悪化につながるので、売り候補リスト。
日本株のPERはずっと16倍のまま。まだ上る可能性がある。アメリカは20倍程度。
時価総額以上の現預金を持っている場合、タダ銘柄。そのまま放置もあるが、跳ね上がる可能性はある。
逆張りする場合は、債務が大きすぎないか、キャッシュフローが回っているか、に注意する。倒産の可能性があるから。
損切りのラインは設けないが、含み損はそのままにせず、実現損にして買い直す。税金で損益通算ができる。
長期トレードでは、利益が出ていたら放置していい。適切な利食いは難しいから、利益が出ている株は基本的にほっておく。上がっているときは買い足す。市場規模が飽和してきたら手放す。PSRが1倍に達したら売る。
PERは参考にならない。
クオリティバリュー銘柄を中心のポートフォリオにする。
バフェット指数=時価総額/名目GDP。80%以下は過小評価、126%以上は過大評価。
日本株が本格的に上昇するのは、米国株のバブルが崩壊してから。
四季報の巻頭に注目する。見出しランキングで見る業績トレンド、市場別業績集計表。
すべてが絶好調の企業は投資しない。悪い話しかない企業は倒産リスクをチェックして買い。
近年は流動性重視のため、大型株が高い。新興市場は安い。グロース250は上がっていない。過去の数字と比較する。
全部の銘柄に目を通す。最初からでなくてもいい。興味を持っているセクターを中心に見る手もある。
気になる銘柄には付箋を張る。セクターごとに色を変える。150~200社に付箋をはると、4.2%に絞れたことになる。
具体的な銘柄から見る場合は、四季報オンラインが適している。
事業拡大、業務提携の記事を見る。
キャッシュフローの欄と有利子負債を比べる。
営業キャッシュフローがマイナスの会社は避ける。
予想配当利回りを見る。
1銘柄で、最初は5分、なれると1分。
自己資本比率が高く、有利子負債が小さく、記述がネガティブな企業を買う。
急反発、底打ち、史上初、史上最大、過去最高、国内トップなどには注意。株価は変化を好む。
株価よりも時価総額で見る。
過去最高益と過去最高値を比べる。最高益が出ていて株価が更新していない場合は買い。
付箋を付けた株をもう一度見直す。
株主構成を見る。オーナー企業かどうか。大株主に大企業がいる場合は、買収されて高騰することがある。
外国人持ち株は多いほうがいい。
中小型株は、浮動株比率が低いほうがバク上がりする。
ホームページで社長の顔が出ているか。
個人向けの説明会には参加する。
Posted by ブクログ
会社四季報を「どう読むか」「どう使うか」に特化した実用書。
実際にしっかり使いこなしているプロの意見など聞いたことなかったので、珍しい本なのではないでしょうか。
単なる用語解説ではなく、エミン氏の市場観や銘柄選定の基準が明確に語られていて、四季報を“投資の武器”として活かしたい人に最適。
特に参考になったのは、
数字の読み解き方(売上・利益・ROEの見る順序)
テーマ株や成長株の探し方(上方修正や事業セグメントに注目)
割安株に惑わされず、将来性を見極める視点
実際に自分でスクリーニングやワークシートと合わせて使えば、かなり実践力が身につくのではないでしょうか。