あらすじ
近代以降の日本語社会で,「方言」と「共通語」の関係はどう変わって来たのか.言語意識を映す装置として,テレビドラマやマンガなどの大衆的創作物が「ヴァーチャル方言」を生み出し,広めていった過程を明らかにした,画期的な研究の待望の文庫化.NHKのドラマ制作の現場を知る関係者との解説鼎談を新たに収録した.
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Posted by ブクログ
自分も共通語を話すため、顕著な方言にとても憧れがあり、自分の周りでも「ニセ方言」を使う人は多かった。京都に住み始めてからは、たしかに関西人のなかには関東人の「ニセ関西弁」をあまりよく思っていない人も少なからずいると感じ、共通語を話すように努めている。
実際に関西弁男子とお付き合いした感想としては、本書にもあったように、「方言萌え」を強く実感している…笑
ややショックだったのが、自分は北海道のなかでも比較的濃い方言を使う地域で育ったため、都会に出てからそれを誇らしく思っていたのだが、本書によると、北海道は共通語中心社会に分類されるのだということだ。
最近は北海道弁ギャルの漫画などもあるため、執筆された当時よりは認知されていると良いなと思っている。