あらすじ
佐藤啓太郎30歳童貞男子。お見合いで出会った秋緒志麻子に一目ぼれし、努力を始めた啓太郎に志麻子も応え、少しずつお互いの距離を縮めていく二人だが…志麻子には秘密があった!?
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Posted by ブクログ
まぁ、甘いか?
パパ、試してるだけとか思っているのですが?どう?
でも、なんでも突進していくぐらいの勢いがいるときがあるんだよねぇ。
パパだって、
「わかりました。諦めます」
とかいわれたら、困るわな。
Posted by ブクログ
独身寮の帝王だった啓太郎が、志麻子との結婚への期待にそわそわしてしまい、周囲も彼を祝福したり、会社で「一人前」とみなされたことでそれまで無縁だった派閥争いにかかわってしまったりと、啓太郎はそれまでとはちがう環境に放り込まれることになります。
啓太郎の志麻子に対する想いはますます強くなり、彼女のほうも啓太郎のことを受け入れているようすで、いよいよ彼は志麻子の両親にあいさつをしに行くことを決意します。
独身でなにも不自由を感じていなかったのに、結婚の話が現実味を帯びてくると、それまでかかわりのなかった「社会」のさまざまな力線がリアルなものに感じられたり、結婚生活と同時に自分自身がそのような「社会」に現実に入っていくことにふと気づいて一瞬「素」にもどったりと、ちょっとしたところに卓抜な描写があります。