【感想・ネタバレ】沈没船が教える世界史のレビュー

あらすじ

世界の海底には太古の歴史を丸ごと閉じ込めた沈没船が眠っている。海の考古学者たちの「発掘」によって塗り替えられた「世界史」を紹介する驚きの1冊。

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Posted by ブクログ

海の先に陸があるともわからずに航海するなんて大冒険だなー。地球儀を見ながら読みたくなる本です。面白かった。

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2011年07月13日

Posted by ブクログ

水中考古学という学問があるそうだ。海の中に眠っている沈没船を発掘するのが、主な目的である。古の財宝を巡るスケール感溢れる探究は、多くの研究者たちを惹きつけてやまないだろうと思いきや、意外にも本格的な研究が始まったのは、ここ50年くらいの話であるそうだ。考古学者が自ら海に潜り調査をするという発想が、なかなか生まれてこなかったのである。本書は、そんな水中考古学の研究者で、アジアの沈没船調査の多くに参加してきた著者による入門編という位置づけの一冊である。

◆本書の目次
序章  :漁師たちの発見
第1章 :大航海時代とカリブの海賊
第2章 :ヨーロッパを作った船たち
第3章 :沈没船が塗り替えるアジアの歴史
第4章 :沈没船発掘マニュアル
第5章 :新しい真実を探して
おわりに:海を愛するすべての人へ

発掘の対象が沈没船であることによる価値は、いくつもある。一つ目は保存状態、すみやかに水中の砂に埋まった場合は、酸素と接することがほとんどないので、有機物の保存には陸上より有利なのである。二つ目は、船には社会の縮図があられていることである。例えば食器の種類、遊び道具などを見ることで、身分差や階級の構図を把握することが可能になるのだ。三つ目は、船が移動手段である以上、国同士のつながりや、そのつながりの目的が明らかになることである。この発見は、歴史に新しい解釈を生むこともあり、実にロマンがある。

また、本書で特徴的なのは、「沈没船発掘マニュアル」なるものが付いていることであろう。ここまでの情報が誰に必要なのかなどとも思うが、現在、漫画の『ONE PIECE(ワンピース)』を読んで、心躍らせている少年たちにとっては、最高のお宝なのかもしれない。それにしても、引き上げ後の保存処理に10~15年かかるなど、驚きの事実も多い。

沈没船の存在は、その船が海を越えて「荷物」を届けるという目的が達成できなかったことを意味する。それは、沈没してしまった船や乗組員にとっては、不幸な出来事だったのかもしれない。しかし、時を越えて運んだ「事実」は、何物にも替えることのできないものである。

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2011年02月03日

Posted by ブクログ

海洋考古学という分野があることを初めて知った。言われてみればなりほどそうだなと感心してしまった。地上の考古学的発見よりも多くのことを知ることのできる海洋考古学にロマンを感じた。きっとこれから先にもっともっと多くの過去をひも解いてくれることになるのだろう。それを今から楽しみにしている。前半の大航海時代の通史も分かりやすくよかった。

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2011年01月27日

Posted by ブクログ

とりあえあず面白いし読みやすいのでお勧め。もっと詳しく知りたくなった。内容は濃く一つ一つの事柄に関して少ししか書いていない、そのため、続きはどうなんだ?と少し気になる。もう少し的を絞って書いてもよかったのだろうけど、まあ、内容は入門書(というか新書)では良。

何百年、何千年前の沈没船が考古学者によって発掘されていたという話は聞いたことがあったが、初めて読んだ。水中考古学と聞くとお宝探しとかサルベージとかいうイメージがあった。それとは別な、こういう世界もあったんだなと少し現実離れ…日本ではまだ殆ど知られていない学問だそうです。今後遣唐使の船とか戦国時代の船とかいろいろ発見されて発掘されると面白い。筆者の日本やアジアでこの学問に対する思い込みや意気込みも感じられた。

最後はとてもよくまとめられている。読んで気持ちの良くなる本だった。

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2011年01月19日

Posted by ブクログ

海中にある遺跡や沈没船から歴史を紐解く水中考古学という分野の記録や手法が書かれた本。
海中という環境は地上よりも安定した環境であるため色々なものが残りやすく、沈没船であればその当時の人々の生活がどのようなものであったかや、どことどこが交易していたかなどが分かる様子。
記録として残され辛い、過去の一般的な生活の解像度を上げる学問という感じかなと思った。

世界の様々な地域の話が書かれていたが、一般的な世界史を忘れていてなかなか苦戦した。特に昔の国の地域とか地形はちょっとわからずに読んだ。地図系の絵はもう少し欲しかったかも。

個人的には日本の遺跡ということで、元寇の沈没船が沈んでいる島があるという話が印象に残った。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

ダイバー的にはすごく気になる水中考古学の世界。
本書は沈船からのアプローチ。「第4章 沈没船発掘マニュアル」からが俄然面白い!

水中洞窟内の遺跡の発掘などの世界もあると聞いていますが、日本で本格的に行っている大学はないものか・・・と思って探したら、学会やらいろいろあるのですね~

具体的に参加できるような活動をしていきたいと思います。

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2014年08月02日

Posted by ブクログ

海からタイムカプセルを見付け出すロマンあるお話。
何となく宇宙より深海に惹かれる性分なので楽しかった。

こういう分野がまだまだ未開拓だというのは意外だったな。
関われたら楽しそう。

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2012年10月01日

Posted by ブクログ

水中考古学というまだ50年程の新しい学問の紹介と、水中遺物が教えてくれる新しい世界史。
特に1章が物語を読んでいるようで、興味深かった。
2章は少し駆け足気味の感あり。
新しい発見がある度に又本に書いて教えて欲しいなっと思った。

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2012年09月13日

Posted by ブクログ

海底には浪漫がある!!

世界史が沈没船によって塗り替えられていく。。。
そんな話。
中学時代に習ったときとは違った史実なんかがあって面白い。
船に関する解説なんかもあるので
ワンピース好きにも良いかもね。
黒ひげの話とかも紹介されてます。

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2011年04月24日

Posted by ブクログ

非常に面白かった。
内容は専門的なものだが、著者の腕によるものか、いい意味で読みやすい。
地球上の七割を占める海。そこに沈んだまま、眠ったままの数多くの遺産、ロマンだなぁ。中高生のときに読みたかったと思える一冊。
今後も水中考古学、注目しよう。

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2011年02月23日

Posted by ブクログ

単に宝探しの話ではなく、背景の世界史も著述されているのでとても興味深く読めた。

海外に比べ日本では水中文化遺産の保護が全くされていないのは、とても残念である。

12/0/12-19

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2012年02月12日

Posted by ブクログ

海底遺跡に興味があったので買ってみたら、読みやすく面白かった。
遺物からどんな事が分かるのか、は陸上での遺跡で分かる事と全く異なるのに驚いた。
まだまだ見つかっていない沈没船が沢山あると書かれていたので、まだ見ぬ史実や今まで誰も知らなかった発見がこれからもっと出てくるんだと読んでてわくわくする。
待して待っていると共に、これからも水中考古学に期待してしまう本でした。

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2011年09月02日

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