あらすじ
中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、ロッカーの中身移動事件、生徒失踪事件を同級生や先輩の手を借りながら解決していく。高等支援学校を舞台に、初めてできた友人たちとの対等な付き合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
特別支援学校。架月。大なり小なり障害。障害は人による。誰かを頼れる人、頼りたくない人。障害者手帳を見せるのも嫌な人。
理詰めで話が進むところも整合性がある。
Posted by ブクログ
高等支援学校を舞台としたライトミステリ。
登場人物の「個性」が「障害」と結び付いているのが特徴で、個性的な登場人物たちの個性そのものが物語の核になっている。
日常の事件から登場人物たちの心情を描き出す物語は誰にでも共感できる部分があり、爽やかな読後感もあってあたたかい気持ちになれる一冊だった。
Posted by ブクログ
ツイッターでこれ良いよと言われているのを見て気になって読んでみた。良かった。泣いた。
上澄み過ぎて辛くもなった。
ネタバラシというか、トリック明かしのように個人の成績や評価の申し送りが描かれていて面白い。後書きでフィクションだとは言ってるが、まあ似たような申し送りはあるので、描き方次第ではあるけれど。
日常の謎モノであるが、主人公架月はそこまで考えが至らないので、わかるまで取り組む探偵というスタイルで面白い。必然、読者も情報がセーブされるので架月と一緒に考えるのが面白い。
架月から見た世界で面白い。アルジャーノンだ。
ミステリーではないけれど、木原音瀬の『惑星』も似たように、知的障害者から見た世界を体感できて面白かった。惑星は悪意もあるので、こちらは善意多めで泣けてくる。上澄みすぎる。温室で楽園すぎる。
IQで測れない賢さを感じられるのが面白い。小利口というかずる賢いというか、動物的な勘の鋭さというか。
深谷の立ち回りの上手さや莉音の明るさはいわゆる健常者としても遜色ないというか、上の部類として描かれてて、そこも面白い。
私立高校&軽度知的障害で制限されてるから成立する話で、エンタメとしてそこまでしないと楽しめない現実というのはちょっとやるせない。
この作品のような輝きもあれば、ほんとに暗い話もあるんだろうなと思いながら読んだ。