あらすじ
脚本家・唐沢燿子は古稀をむかえ、日に日に「老い」を実感していた。そんなある日、SNSで年下の男と出会い、生活が一変する。忘れかけていた自分の「女」の顔に戸惑いつつ、いつしか身も心も溺れていく燿子。人生後半から燃え上がる大人の恋の行方は……。センシュアルで真摯なラブストーリー。
70代女性の心と身体のリアルを描き話題を呼んだベストセラーが、ついに文庫化!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公の燿子さんは、自立していて料理もできてさぞかしカッコいい女性なんだろうなぁと想像しながら読み進めてきた。蓮との出会いと恋愛、あまりにも唐突なエンディングの到来は悲しいが、きれいな状態で誰も傷つかずに締めくくられたのは救いだった。
Posted by ブクログ
もしこれが20〜30代の同年代男女の話だったら、いつか流行ったケータイ小説にありがちなストーリーでややしらけたかもしれないが、これが70歳の女性の恋愛、情愛だと思うと話は変わってくる。
多くの女性が、燿子のような70歳に憧れると思う。恋愛が若者にのみ許されたものとは思いたくない。そういう意味で、ラストは思わず胸が苦しくなったが、希望の物語だった。