あらすじ
※電子書籍にて配信中の分冊版1~35までを収録
※挿絵は収録されておりません。
人気作家肉包不吃肉(ロウバオブーチーロウ)先生、日本初上陸作品。連載を追っていた読者を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ、陰謀うずまくスペクタルサスペンスBL。装画は大人気イラストレーターyoco氏が担当。
巨大製薬会社の御曹司である19歳の賀予(ハーユー)は、国内に4人しか患者がいない特殊な精神病を患っている。
彼が幼少の頃、賀予専属の医師として賀家に雇われていたのは13歳年上の謝清呈(シエチンチョン)。謝清呈の妹、謝雪(シエシュエ)が滬州(こしゅう)大学芸術学部で教鞭をとることを知り、賀予は中国に戻り、滬州大学に入学した。
32歳になった謝清呈とは顔を合わせたくなかった賀予だが、謝雪の寮で数年ぶりの再会を果たす。
何かと反発し合う二人だが、とある事件を契機にかつての医師と患者としての関係性を意識していく。新たな事件に巻き込まれる二人だったが、19年前の謝兄妹の両親の交通事故死の真相に迫り……。
感情タグBEST3
凄く好きな作品に出会えた
どちゃくそイラストがかっこよく好みですが、電子には挿絵無い。残念!紙媒体にはあるそうですが、全8巻は置き場がないので泣く泣く今回は電子で購入。
いつか紙媒体でも絶対揃えたいと強く思います。
それほど面白い。
長い紆余曲折(困難と事件)があり、ようやく結ばれるという波瀾万丈BLが好きな人。
生き辛い難儀な性格してる受けが好きな人。
本来恋愛に発展しない男と男(攻め受けともドストレート)がBLするのに滾る人へはめちゃくちゃ勧めたい一冊。
世界観的には特殊能力も出てくるので、微SFジャンル。
19歳・身長189㎝:特殊能力持ちの精神病を患う、いけすかないクソガキボンボン(御曹司)でDT。スーパーハッカーの攻め賀予(ハーユー)×32歳・身長180㎝:攻めの幼少期の専属医師で、両親が早くに他界。男手1人で幼い妹を育て上げた苦労人。バツイチ非DT、現役教授、男とはこうあるべきとの固定観念ガチガチ堅物受け謝清呈(シエチンチョン)
二人とも180越えの高身長で、攻めは優男風イケメン。受けは無表情or憂鬱な表情がデフォの硬派イケメン。
書籍の帯の通り、絶対どうにもならなそうな男と男がBLする物語で、13歳の年の差が大変お仕事頑張ってくれる。
攻めは受けを年増、おじさんと罵ってますが、その年増へドン引きされるほどサカることワタシ知ってるよ!
1巻では再開と過去と現在の二人の関係性、そして二人が生死に関わる事件に巻き込まれる話しがメイン。この事件に関わることで物語が動き始めます。
攻めは受けが大嫌いで、受けもクソガキと攻めへの対応塩どころか極寒。
ギスギスガサガサ過ぎて、BLだったかな……と不安に思うかもしれませんがご安心を。
なんと攻めは嫌ってる受けに「ウェディングドレス着せたい」とか「自分と同じ苗字にする」とかナチュラルにほざいてますし、身体の関係までは持ちませんが受けを押し倒し、キスまでは行きます(笑
1巻では攻めが物凄くタチの悪いクソガキですが、読み手である私たちは、攻めの抱える悲しすぎる環境を知ってるので憎めない。
1巻の攻めは色々と策を弄するのに、リスクヘッジができてないから、好きな女の子(受けの妹)とのイベント全てが大嫌いな受けに笑いました。
Posted by ブクログ
あぁぁぁぁぁ、恐るべし中華BL。
さすが世界一の人口を誇る大国、才能持ってる人間の率も高い。BLというラベリングでこの作品を読む人が制限されてしまうのは勿体無いくらいの凄く面白いサスペンス作品です。今年200冊目のメモリアルに相応しかったです。
精神疾患の奇病をもつ主人公とその彼の元主治医が中心で、凄惨な事件が起きていく中で2人は頻発し合いながらも、って言う感じです。BL前提でいくと頭殴られるくらいの結構ガチめの事件が起きます。あと、とにかくこの2人反発感がハンパないです。勿論それが良きです、はい。
読んでる途中で帯にある小さな文言に気が付いたのですが、全8巻のうちの1巻目だそうで、上下2段のこの厚さで8巻まであるってどんだけ作り込んだストーリーなのかと、今からワクワク。まだ2巻まで出てないのに、もはや続きが待てるのか心配なくらいの勢いで一気読みしました。
2024.12.8
200
Posted by ブクログ
著 肉包不吃肉
これまた超面白い。SFっぽい雰囲気も好きな作品。攻めの頭はちゃんとおかしいので安心してます(?)受けが強すぎてバチボコにケンカ(物理)してるのも最高〜!大丈夫なのか…?本当にカップリングこの2人であってるのか…?という不安まで楽しめる。個人的には妹ちゃん好き。
Posted by ブクログ
この作品の良さはとにかく攻めの執着心にあると思います。
攻めの賀予は生まれながらに難病を患っていて人並みの幸せが手に入りません。その中、言葉少ないながら唯一情をかけてくれたのが当時賀予の専属医である謝清呈でした。しかし賀予が中学生の頃、謝清呈が急に専属医を辞め、賀予の元を去ってしまいます。
舞台はその四年後、二人は再開します。
賀予は当初謝清呈に恋愛感情を抱いていませんが唯一自分の病気を理解し励ましてくれた人として並々ならぬ想いがあり、しかし謝清呈はただ仕事でやっていただけ、という素振りで冷たく賀予をあしらいます。
自分にとって謝清呈は唯一の特別な人だけど、謝清呈にとって自分はただの雇用関係でしかない、という賀予のままならなさ。
さらに連続殺人事件に二人が巻き込まれていく中で四年前賀予が知り得なかった謝清呈の過去が明かされていきます。それが良くも悪くも二人の関係を変えていき、事件と共にどんどんBL濃度が上がっていくので寝食忘れるレベルで物語に没入してしまいました。
攻めも受けも品行方正で完璧に見えますが実際は欠落してる部分があり弱さがあり、スパダリではありません。でもその弱さがよりキャラの魅力を引き立てていることは間違いなくて、肉まん先生の筆の力には感服するばかりでした。
ただ無理やりシーンがあるので人によっては注意が必要です。が、攻めの背景を考えれば同情の余地は充分にあり、どうしてこうなったのかの説得力もあります。(二巻に作者コメントが収録されてるので先生の補完情報を読むとより納得ができます)
すぐに甘くなる訳ではなく、重厚な作品のためとても長いお話ですが、だからこそ本当に良い作品なのでたくさんの人に届いて欲しいです。