あらすじ
国民への番号付与は「世界の常識」である。もし日本でも実現していたら、東日本大震災の被災者支援はもっとスムーズに進み、「消えた年金」問題も生じず、「役所たらい回し」も減っていたかもしれない。経済効果は年間3兆円以上との試算もある。アレルギー反応を示すより、「番号がないことのマイナス」を真剣に問い直すべきだ。導入後の社会のイメージ、情報漏洩の防ぎ方など、制度の根幹を徹底解説。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
国民IDの必要性を説いた本。自分自身も人口減少社会の中で如何に生産性を向上させ、生活を維持していくかという問題意識を持っていたため、共感する部分が多かった。
国民IDの有用性だけではなく、危険性、反対意見、課題を解決するための手法も整理されており、大変参考になった。
国民IDというシステム論だけではなく、国の家族単位で国民を把握する制度設計に時代が即していないため、「世帯」から「個人」へと変革が求められるなどと、システムだけではなく、制度自体も変えていかなければならないというところが国民IDを導入するための一つのハードルであることがわかり、システム整備以上に考え方も変えなければならないことを本書によって認識した。
国民IDを活用した時代が早く実現して欲しいし、実現したいと思う。
そんな思いにさせてくれる本でした。