【感想・ネタバレ】秘密の花園～夫に言えない高額バイト～（１）のレビュー

桜沢エリカ

専業主婦の祥子は、一般企業で働く夫・周平と、幼い娘・かのんの三人で平凡だが穏やかに暮らしていた。ところが娘が名門私立小学校に合格したことで生活は変わっていく。高い授業料、お付き合いの習い事、家計が徐々に苦しくなってきた時に知人から紹介されたのは、高齢者を相手にした＜高額バイト＞だった――。
高齢者向けサロン、夫婦の性生活、子供の塾事情、夫の職場恋愛、名門私立校のママ友界隈…、時代を鋭く切り取ってきた桜沢エリカが描く、ミドルエイジの明暗。

※本作品は『秘密の花園～夫に言えない高額バイト～【単話】』（１）～（５）が収録されています。

[山口透析鉄 · ★★★★☆]

危うい家族のバランス

1人娘を運良く名門？私立小に入れた夫婦の話で、習いごとをさらに増やすため、誘われて高額アルバイトを始める話です。
お金持ちのお年寄りの話し相手等々をするんですが、中にはホテルでお相手が倒れて救急車で搬送されたりもしています(ICU行き)。
ある意味、当然のように、夫婦はとうにセックスレスのようです。夫も家庭を壊すつもりはないのですが、勤務先の独身女性が気にならない訳でもないようです。誘うという仕草もあるにはあるのですが。
私立小に入れる話自体も虚飾にまみれているので、正直、あまりそういう教育方針には共感はしないです。本当に子どものためになる教育って、まぁこういうことじゃないんじゃないの？というのが強いですので。
この作者さんならもっと代表的な作品を読んでみたいところでしょうか。