あらすじ
本書の目的は、日本のみならず、世界に通用する「グローバル社会のコミュニケーション術」を身につけることです。著者は、フィンランド、エストニアなどの北欧諸国で外交官を務めた北川氏。日本的な「話せばわかる!」「言わなくてもわかってくれる」という価値観の全く通用しない世界で20年近く生きてきました。「相手のことはわからない。だから話すしかない」 「自分の言うことをわかってほしい!」 「あの人のことはわからない!」とさじを投げない。 「知識・経験・価値観の異なる相手とコミュニケーションをとるためにどうすればいいのか」を考え続けた結果、著者の導き出した結論が「話せばわかるではなく、わからないから話す」です。現代は多様化の時代だと言われています。人々の知識や経験、価値観は多様化し、日本人同士でも「わかりあう」ことは難しくなってきています。「話さなくてもわかってくれる!」はもはや過去の遺物です。本書で紹介するグローバル・コミュニケーション術こそ、これからの時代の新基準になるでしょう。
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Posted by ブクログ
著者は元外務省在フィンランド日本国大使館員。この本で伝えたい事は、「初対面の人、よく知らない人、あまり親しくない人-。こういった未知の人、つまり自分にとって分からない人と快適にコミュニケーションを取る技術」である。(まえがきより)
(分かりやすく)
人は分かり合えないという前提に立ち、自分がどう言いたいかより、相手にどう聞こえるかがコミュニケーションにとって大切。
*歩み寄り
(コミュニケーション上手な人)
1.自分の中でなぜ?を繰り返し論理的に思考する訓練。
自分の論理と相手の論理は違うと理解する。
2.質問 「もう少し詳しく教えて」「どうしてそうなるの」
3.自分が分かったタイミングで「それはこういうことですよね」と仮の土台を築く。
*共通項をさぐる。