【感想・ネタバレ】朝比奈さんと秘密の相棒のレビュー

あらすじ

名探偵は、いつも遅れて現れる――!?
ユーモアミステリの永久定番〈鯉ケ窪学園〉シリーズに新たなバディ登場!

理事長の娘・朝比奈麗華は大のミステリ好き。密室盗難事件、プールサイド昏倒事件…etc、
今日も学園で起きる事件を解決しようと現場に出向く。
相棒の探偵部員・石橋くんは、昼行灯のような捜査ぶりだが、あるとき突然推理が冴えわたりはじめ……。

『放課後はミステリーとともに』『君に読ませたいミステリがあるんだ』の〈鯉ケ窪学園〉シリーズが20周年を迎えた東川篤哉の、真骨頂にして新境地!
爆笑必至の本格ユーモアミステリ。

目次
第一話 名探偵、密室に現る
第二話 殺人が未遂だった話
第三話 生徒会役員室の攻防
第四話 天使はプールサイドに浮かぶ
第五話 茶室に消えた少女

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Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく面白かった!
ネーミングセンスもすごく良いし、次々発生する事件を守くん、別人格の渡くんと、朝比奈さんとで解決していく…次の展開はどうなるのかなってワクワクする本でした☺️
続きも出たら嬉しいです(*´ω`*)

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鯉ヶ窪学園理事長の娘・朝比奈麗華は大のミステリ好き。ひょんな事から探偵部員の石橋守と共に学園で怒った事件の謎を解く事に。
守には亡くなった双子の兄・渡がいて、守が頬を叩かれる事によってその兄が表に出てくる…

麗華の秘密の相棒がまさかの別人格だとは思いませんでした。そして、守と真逆の性格で名探偵。麗華とのコンビは痛快でお気に入りでした。まだ守には渡の存在は明かされてはいないけれど、いずれは判ってしまうのかなぁ?
シリーズ化希望です。

0
2025年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 昨年刊行された、東川篤哉さんの鯉ケ窪学園シリーズ最新刊である。このシリーズ、舞台が同じ学園という以外に共通点はなく、本作から読んでも特に支障はない。

 毎回コンビが変わるが、今回は学園理事長の娘・朝比奈麗華と、探偵部員の石橋君という組み合わせ。要するに石橋君が麗華に振り回されるのだが、いつもは頼りない石橋君が、あるきっかけで鋭い推理力を発揮し始める。

 第一話「名探偵、密室に現る」。ミステリ研の部室から原稿が盗まれたという。現場の状況は密室らしいのだが…。密室トリックとしてはクラシックというか初歩的というか、逆に新鮮かもしれない。石橋君初登場がこれでいいのか?

 第二話「殺人が未遂だった話」。アイドルのライブ帰りだった学園の生徒が刺される事件が発生。第一話から一転、急に重い事件になるが、事件の構図というか背景もそれなりに複雑だった。この場合、こうするのが最善なのかなあ。

 本作の一押し、第三話「生徒会役員室の攻防」。生徒会も逆らえない理事長の娘・麗華。生徒会室を私物化していた麗華だが、この真相は気の毒すぎて苦笑してしまう。もうここは使えないねえ。それにしても、やばいだろこの学園…。

 第四話「天使はプールサイドに浮かぶ」。頭を殴打された警備員が、失神直前に見たものとは。第三話もそうだが、手作り感満載なのがポイントが高い。自分はこういう経験がないが、高校生らしい青春の1ページと言えなくもない?

 第五話「茶室に消えた少女」。麗華の机を荒らそうとしていた犯人を追い、茶道部の茶室まで来ると、犯人は忽然と消えた…。少々アンフェアだが、本作共通の設定をうまく利用しているとは言える。しかし、麗華の決意はどうなる?

 詳しくは触れないが、こういう設定はドラマ等で見たことがあるし、目新しくはない。再登場がありそうななさそうな終わり方だが、映像化向きかもしれない。

0
2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鯉ヶ窪学園シリーズ。石橋守君を叩いたら渡くん人格が出てくるとは何とばかばかしい。わがままが許される理事長の娘も東川作品ぽい。叩かれてばかりで気の毒だけど、このシリーズ続いてほしい。

0
2025年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリだと思って読んでみたら青春ラブコメでした。
理事長の娘ということで傍若無人ばかりしている朝比奈麗華と、鈍感で優しい石橋守+αが、学園でおこる事件を解決していく学園探偵小説。
学園モノなんだからどうせ人間関係のアレコレでしょと読み始めたら、まさかの殺人事件が勃発。こんなデカい事件を学生が解決できるの? と思ったけど、そういえば金田一やコナンくんもやってたね。

朝比奈と石橋も彼らとおなじように事件をすっきり解決してしまう。でも解決するのは探偵小説の大好きな朝比奈ではなく、優しいだけが取り柄の石橋守でもない第三者。それが石橋守の別人格である石橋渡である。
渡は幼いころになくなった守の兄で、守を叩くなどの衝撃を与えることで人格交代する。性格は悪いが頭脳明晰で、ちょっとした違和感でもちゃんと拾って推理につなげてくれる。
学園内ではありえないほどの権力を持っている朝比奈(すべての生徒、教師が「朝比奈だからしかたない」となんでも許してくれる)が聞き込みをして、そこで得た情報をもとに渡が推理をするという協力プレイで事件を解決していく。

ちょっと強引だなと思うような結末もあったけど、物語自体はテンポよく進んでいくから最後まで失速することなく読める。
また恋愛要素がアクセントになっているのもいい。はじめはそういうのいらないからと思っていたけど、壁ドンしちゃったりする小恥ずかしい少女漫画みたいな恋愛が、作風といいぐあいにマッチしていて自然と受け入れられた。いや、むしろそれが楽しみにさえなっていた。

というのも、この本はいわゆる「なろう系」のような文章が特徴なのだ。いままでいろんな作品を「ラノベ然とした本」と評してきたが、この本はなんど読んでも「なろう系」。ネット小説のニオイがぷんぷんする。(……と思ってたらやっぱりネット小説だった)
じつは苦手な分野だったりする。無駄に体言止めで終わる文章が多かったり、必要のない一文があったり、やたらとお気持ち表明が入ってたり。物語のテンポはいいのに、文章のテンポが悪くていちいちひっかかる。でも最後にはこの独特なテンポが作風なのかなと納得できたし、最終的には楽しめたので良し。
文章が稚拙でも内容が面白ければいい作品なんだろうね。

0
2025年04月11日

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