あらすじ
賃金が上がらない。ハンコがないと書類も回せない。停滞から30年も抜け出せない。日本は資本主義の落第生なのか?――新型コロナウイルス感染拡大によって、日本経済の脆弱さが浮き彫りになったが、それはバブル崩壊以降、問題を先送りし続けてきた当然の帰結だ。長期停滞の原因は日本の「アマチュアな資本主義」であるとし、データで検証。さらにデジタル化や人材育成への投資の必要性を説き、日本らしさを活かした非市場的な「豊かさ」への新たなアプローチを模索する。日本経済の閉塞感を打ち破るための一冊。
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Posted by ブクログ
日本と特にアメリカとの経済成長の彼我の差を、事後的に「アマチュア」「プロフェッショナル」のラベル付を施している感もなくはないわけで、後者に近づくべくとする指針は端的にはデジタルや人材投資という、当必然的な回答となるのはある意味ベーシックかもしれないが、なぜそのような明快な岐路を日本が選び得なかったのかという論点に注力した書物といった印象も受けないため、「そうとはいうが」という現実に対する処方箋たりうるかは疑問。