【感想・ネタバレ】騎士道のレビュー

あらすじ

「騎士の十戒」の出典として知られる幻の名著を初邦訳。騎士の起源、規範、叙任の実態が明らかに。騎士道の法典、R.リュイ「騎士道の書」収録。「武勲詩要覧」付録

編訳者緒言

第一部 騎士道 ―― 叙事詩から読み解く一一・一二世紀の騎士道
レオン・ゴーティエ『騎士道(La Chevalerie)』(1884年)より

第一章 騎士道の起源
第二章 騎士の十戒
第三章 騎士道の退廃
第四章 騎士の叙任

第二部 騎士道の書 ―― 騎士による、騎士のための一三世紀騎士必携
ラモン・リュイ『騎士道の書(Llibre de L’Orde de Cavalleria)』(1275年頃)全訳

武勲詩要覧

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Posted by ブクログ

貴重な本。
ゴーティエの愛国主義的過剰文体がいい。
ゲルマン文化を源流とする騎士道とは武骨で戦闘的、つまり我々が思う以上に「泥臭い」ものに近かった。それが13世紀以降、時代が降るにつれ教会の典礼式や中世騎士道物語などで組み込まれた、格式の高さと女性とのロマンス等身に覚えのある要素が見受けられるようになる。
勉強になりました。
騎士について思い立ったらとりあえずこの本を開くようにします。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

13世紀にラモン・リュイが書いた『騎士道の書』 の全訳と、19世紀に執筆された騎士の理想像の考察本。中世盛期の騎士道文学の中でもローランの歌に代表される武勲詩が考察の対象になっている。クレティアン・ド・トロワの作品に見られる宮廷恋愛系は対象外となっているので、こちらを期待している向きはご注意を。また年代記に拠った記述も多くはない。
資料として武勲詩を体系ごとに分類して概略を紹介しているので、先にこちらを読んでおくと、本文を理解しやすいと思う。

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2024年06月04日

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