あらすじ
「騎士の十戒」の出典として知られる幻の名著を初邦訳。騎士の起源、規範、叙任の実態が明らかに。騎士道の法典、R.リュイ「騎士道の書」収録。「武勲詩要覧」付録
編訳者緒言
第一部 騎士道 ―― 叙事詩から読み解く一一・一二世紀の騎士道
レオン・ゴーティエ『騎士道(La Chevalerie)』(1884年)より
第一章 騎士道の起源
第二章 騎士の十戒
第三章 騎士道の退廃
第四章 騎士の叙任
第二部 騎士道の書 ―― 騎士による、騎士のための一三世紀騎士必携
ラモン・リュイ『騎士道の書(Llibre de L’Orde de Cavalleria)』(1275年頃)全訳
武勲詩要覧
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Posted by ブクログ
貴重な本。
ゴーティエの愛国主義的過剰文体がいい。
ゲルマン文化を源流とする騎士道とは武骨で戦闘的、つまり我々が思う以上に「泥臭い」ものに近かった。それが13世紀以降、時代が降るにつれ教会の典礼式や中世騎士道物語などで組み込まれた、格式の高さと女性とのロマンス等身に覚えのある要素が見受けられるようになる。
勉強になりました。
騎士について思い立ったらとりあえずこの本を開くようにします。