あらすじ
「いつかまた必ず会いましょう」
出会うはずのなかった二人――世界を変える唯一の方法。
狂おしいほどに切ないフィナーレへ!
「危険ですから、横口さんは手を引いてください」。
〈極秘任務〉が打ち切られ、ハナコは姿を消す。横口は彼女を連れ戻し、自分の思いを伝える。
命を狙われる身となった横口は、無事ハナコを逃がすため
一か八かの賭けに出る。
固い約束を交わす二人をさらなる悲劇が襲う――!
分断された世界に抗う男女の怒濤のラブストーリー、興奮と感涙の完結編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
阿部和重作品への勝手なイメージで、物語中で細部へのこだわりを持った描写がなされる、というものがあります
ホントに自分がなんとなく感じただけのふわっとした印象ですけど
で、過去作『インディヴィジュアル・プロジェクション』だと、フリオ・イグレシアスの歌詞への執拗な考察シーンがでてくるんですよ
そんな流れで今作を読んだ時に気になっちゃうのが「グラフィティ/チャーチズ」です
実在の曲なので、検索からの和訳をかけてみたらこれがもう作品にぴったりで
上で例に出した『インディヴィジュアル・プロジェクション』でのフリオの歌詞のように執拗な考察をするわけでもなく、ただ単にgoogleパワーで翻訳をかけたものを読んだだけでウルっとしてしまいました
ちなみにこの感想文もグラフィティをリピート再生しながら書いてます
こんなの映像化されたら主題歌でしょもう(笑
考察考察と書いてきてなんですが、私はそこまで深く考えずにこの物語を読み終えました
壮大な純愛小説にユーモアと少々のバイオレンスを、という印象です
とっても面白かった!
作中に出てくる「アルフレッド・ヒッチコック試論」は、デビュー前の作者が書いた実在の映画評論だそうです
検索すれば無料で読めます(作者様ご本人がnoteにあげています)
気になる方は是非
Posted by ブクログ
上巻は⭐5でとても面白かったですが
最後がとても残念な感じで、あっさりと急に終ってしまったなという感じでした
700pほど、ハラハラとラブストーリーが相互に進んで来ただけに(とても面白かっただけに)、最後の落書きが伏線回収で終るなんともラスト50pくらいが自分としてはもったいなかったです。