あらすじ
“M-1 2008優勝”“生粋の漫才オタク”がはじめて語る
「漫才論」「M-1論」「芸人論」
漫才師たちから絶賛の声、続々!!
博多華丸・大吉 博多大吉
「分析本の名を借りた、
近代漫才の暴露本。
ここまでバラすとは!」
ナイツ 塙宣之
「くそ! これ読んでたら
NON STYLEに勝てたのに!」
令和ロマン 高比良くるま
「この1冊でNSC1年分の
価値ありますけど
逆に大丈夫ですか?」
本書は、漫才に対する分析が鋭すぎて、「石田教授」とも
呼ばれている石田明さんが「漫才論」について語り尽くした一冊です。
「漫才か漫才じゃないかの違いは何か?」といった【漫才論】から、
「なぜM-1ではネタ選びを間違えてしまうのか?」といった【M-1論】まで、
漫才やM-1にまつわる疑問に「答え」を出していきます。
読むだけで漫才の見方が一気に「深化」する新たな漫才バイブルです。
【本書の内容】
・「偶然の立ち話」が漫才の原点
・結局、「ベタが最強」「アホが才能」
・ワイン理論──「くだらない」と言われるボケは強い
・M-1は「じゃんけん」大会から「何でもあり」大会へ
・令和ロマンに授けた「漫才身体論」
・賞レースで「ネタ選び」を間違えるワケ
・なぜM-1で「歌ネタ」は評価されにくいのか?
・「システム漫才」の意外な落とし穴
・YouTube・サブスク全盛期に「舞台」に立つ意味 …etc.
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いやーめちゃくちゃ勉強になった。知らなかった考え方もあったし、ぼんやり知っていたことも言語化してくれていタノで何度も頷きながら読んだ。面白い。これを読んで漫才を見ることで、もっと漫才や芸人に対する解像度を上げて楽しめると思う。
本の中では、漫才論、M-1論、採点論、コンビ論、未来論に分けて、漫才師という生き物と漫才という演芸を語っている。
しゃべくり漫才・漫才コント・コント漫才の型の違い、最近現れてきたボケ・ツッコミ共闘型(ツッコミはボケのセリフを知っていることが前提となる)の漫才、関東と関西の漫才の違いのジャンケン例える説明など、めちゃくちゃわかりやすい。
お客さんは笑うけれど芸人からの評価が低いコンビは確かにいるけれど、なぜそうなるのかの考察もすごく納得感があった。またベースよしもとで平場(ネタ以外)が通用せず、自暴自棄になっていた頃にブラマヨ吉田さんがかけてくれた言葉がすごい良かった。僕も同じ手が痺れる日が続いた経験があるのですごい励みになった。
Posted by ブクログ
理論的に分析してネタを作り込みつつ、偶然の立ち話のような即興感を残すという、漫才師としての経験や誇りを感じました。
ぎこちなさがないとこちらも自然と笑える空気感になるのですよね。
今年のM-1も楽しみ^ ^
Posted by ブクログ
所謂漫才論についての1章~3章は当然面白いが、私が一番心を掴まれたのは4章のコンビ編。
井上さんとの解散寸前までいったエピソードは、当時TVでお二人を見ていた我々が、全く別の確度から事実を追体験するような形になっており非常に興味深く読みました。
TVに軸足を置きたい井上さんと、漫才も大切にしたい石田さん、井上さんの意志を尊重し、どちらが正しいという話ではないと話す石田さん。まさにナラティブ・アプローチ。組織を束ねる観点でも、興味深い点が多い書籍でした。
Posted by ブクログ
お笑いは「ノリで作られた面白さ」ではなく、持っている能力、思考、アイディアを全て計算し尽くした上での究極の思考実験に近いものなのかなと思った。
自然に笑っちゃうと言うより、人間の面白いと思う感情を造られている感じ。
NONSTYLEの人命救助と、笑い飯の鳥人、ミルクボーイのネタめちゃくちゃ好きだったなあ
からくりと狙いを知った上で人命救助を見直すと、違った視点でおもしろかった!
石田さんすんげーーーーーです、
こんなNSC教本みたいなの1000円ほどで売り出していいんだろうか。笑
Posted by ブクログ
おもろいやつには、意見がある。
これは、お笑いに関してだけでなく、古今東西、すべてのことに当てはまると思います。
見たり、聞いたり、学んだりしたことについて、それを見逃さず、自分の考えを形成できる。おもろいやつ、かしこいやつにはそれができるということ。生まれもってできる人もいれば、石田さんのように後から獲得する人もいる。
孔子だって言ってます。「学びて思はざれば則ち罔し。思ひて学ばざれば則ち殆し」と。石田さんはそれをものの見事に、お笑いに変換して言い表してくれました。さすがM-1王者の言葉です。
Posted by ブクログ
漫才に限らず表現という文化の面白さ、難しさが解説され詰まっていました。また石田さんが自分と井上さん二人の面倒見ながら常に興味を持つことへの姿勢にとても感銘を受けました。
Posted by ブクログ
漫才の分析がおもしろすぎる!
ここ数年のM-1を見返したくなる!
社会人としても学びになる話が多い。
特に令和ロマンのくるまさんが石田さんに質問しに行ったり、相談したり勉強熱心だという話はこういう人が結局結果出すもなだよなぁと思った。
個人的に好きなぎょうぶとぐろうが次来る若手に挙げられてたのがうれしい!
NONSTYLEの漫才も中高生の時めちゃくちゃハマって大好きだったから、読んでよかった。
Posted by ブクログ
漫画家による漫画論とか、俳優による演劇論とか、ニュース番組での専門家の意見とか、その道に没入している人のその分野へのロジックみたいなものが大好きなのでかなり楽しく読んだ。
"生で見る漫才"を体験したことがないので、お笑いライブ行ってみたいなと思いました。
Posted by ブクログ
お笑いを見るのがただただ好きで
何でこんなに面白いんだろう。と分析しようがない
「芸人」という世界を素人にも分かりやすく解説してくれて、この本を読んだ上で改めてもう一度芸人の漫才を見たいと思える様な本。
Posted by ブクログ
石田の漫才論は本人の昔からのオタク気質と分析力、言語化が煮込んで煮込んで煮詰まった深すぎる内容だった。こうやって漫才をただの娯楽ではなく、過去の漫才を思い出しながら客観的に内容を追っかけていくと、すごく頷くことばかりで面白かった。NONSTYLEの漫才が面白い理由も分かった。
Posted by ブクログ
お笑いライト層の自分からすると、これほどまでに漫才について言語化されたものを読むのはシンプルに興味深かった。ただ昨今の理論にやや偏重しているとも捉えられるお笑い業界の中で、こういったある種のバイブル的なものが広がると頭でっかちなファンや漫才師が湧いてこないかという本当に勝手な不安を覚えた。でもこのようにより漫才に関して、理論を明確にすることで、それを上回るものが出てくることをただただ祈るだけである。
Posted by ブクログ
これからお笑いを見るときに、これはどんな漫才か?どんなコントなのか?という考えるきっかけになる一冊。
定義、というより石田明さん視点の分析。
もともと芸人さんの頭の回転の早さにリスペクトがあり、何か理由があるのかと思い手に取った本。
読み終わったとき、これからも応援したくなる。
個人的には読みやすかった。
Posted by ブクログ
お笑いの面白さやテクニックをここまで言語化できるのはすごいと思う。漫才は立ち話、コントは劇という分け方は分かりやすかった。
またM-1グランプリなどの賞レースにおける得点の付け方も読んでいて面白かった。今後、お笑い番組を見る時の幅が広がりそうな気がする。
個人的にはNONSTYLEはいかに井上を困らせ、笑わせるかに主眼を置いているのかが読み取れ、今後、NONSTYLEのネタをより楽しめるきっかけになったと思う。
Posted by ブクログ
漫才のプロが解説してくれる漫才論。チャンピオンとしての視点や講師としての視点もあり、興味深く面白かった。好きな漫才師の裏側も知れて良かった。見えているのはほんの一部。改めてそう思う大切さを感じる。
Posted by ブクログ
この人がこんなに知性があって漫才について熱い人だと知らなかった。構造を把握するのに長けている気がする。こんな風にお笑いというものを捉えたことがなかったので、自分にはない視点で面白かった。人の頭の中を覗いてる感じ。お笑いが好きじゃなくても、楽しめると思う。
Posted by ブクログ
ノンスタの単独ライブに行き、YouTube収録ライブにも行き、テレビでネタを披露するときは必ず録画をするものの、ドケチのためファンクラブには加入していない者です…
ノンスタ好き、M-1大好きで毎年見てます、見返してます! という人にはすんなり文章が理解できるかも。
前半は、そもそも漫才とは…という内容なので、頭を、いや後頭部のほうまでかなり使いました。
オーバーヒート。
私はNSCに通ったことがないから憶測ですが、NSC一年分の講義内容が凝縮された本ではないでしょうか!
お笑い好きの方はぜひ!
論理的思考が好きな方もぜひ!
余談ですが、この本のサイズが、文庫本サイズよりやや大きめなので、持っているブックカバーに合わず。
仕方なーく石田さんの不貞腐れた写真のカバーは外し、泌尿器科で読んでいました!(笑)
Posted by ブクログ
お笑いっていろいろなことを考えて人を笑わせているのだなあ。と思った。
最近の芸人さんよく知らないので、コンビ名が出てくるたびにYouTubeで検索して、各コンビの漫才を楽しみながら読んだ。
Posted by ブクログ
石田は好きな方で、理論的な印象もあり、漫才とはをどう考えてるんだろうと予約した。
んだけど届いたのがチョコプラの「素人」発言直後で、芸人が漫才がなんぼのもんじゃいという気になってしまったタイミングだった。
もっと大局的に芸とは、芸人とは、漫才とはを述べてるのかと思ったけど、何年のM-1の誰の何のネタは〜と具体例を挙げての考察も多く、ナイツ塙の審査振り返り動画の文章版かいと思わんでもなかった。
それでも審査基準を詳らかにしていたり、芸人のタイプ考察は面白かった。
解散危機はあの相方やったらそんなこともあるやろとしか思わなかったけど、あの相方を笑かすためにやったはるんは意外やった。
ナイナイ岡村やキングコング西野と仲良くて松本本筋とは違う系譜、かつ舞台やら絵本やらプロデュースやら手広くやってて、そもそもNSCじゃない石田がここまで登り詰め評価もされてるのはすごいことだと思う。
前に見たブログでは幸せそうで、努力、才能、最後は人柄なのかなと、それは芸人だけでなく人として通じるところがあるなと思った。
Posted by ブクログ
石田さんがこんなに分析してたなんて知らなかったなぁ。漫才ライブ見に行きたくなった。
本の内容については、分析した内容の具体の一歩手前までが書かれているような印象があり、核心をつく具体の方がもう少し見たかった感じはある、かな。
Posted by ブクログ
読んでるうちに、NONSTYLEの思い出が蘇ってきた。
「イキリ漫才」で彼らがオンバトに出てくれたお陰で、夫(関西出身)が使う「イキってる」のニュアンスがようやく飲み込めた。イキりの象徴井上ありがとう!
そして数多あるお笑いパンチラインの中で、
アシンメトリーな髪型の井上に対して石田の
「お前の美容師途中で死んだん?」
はかなり上位
「ご一緒にホタテは如何ですか?」と同じくらい好き。
なのでNONSTYLEがネタやってたら
強いパンチあるんじゃないか?と期待しちゃう。
Posted by ブクログ
石田さんの漫才好きが伝わる本。
M1が準決勝突破まではお笑い玄人に、決勝は一般大衆向けにうけないといけない特殊な大会というのを知り、それは優勝するのは難しいし、サイドストーリーでM1用のネタと通常の劇場ネタが違うなど話している意味がわかった気がした。
NONSTYLEは安定して面白く好きな漫才史であったので、
NONSTYLEのマクド化
という言葉は誰もが面白いと思う漫才史という意味でぴったりだと思った。
Posted by ブクログ
お笑い芸人という職業では、面白さをこれほどまでに要素分解して、分析して高めていかないといけないのか…と。
「面白い人である」だけではない、それを伝える戦略や戦術が必要であることを感じた。
とりわけ、コンビなどのチームにおいては、石田さんみたいな思考・分析ができるブレインとなる人が貴重に感じた。
Posted by ブクログ
とにかく前評判が高かったので期待して読んだが まあそこまでではなかったな が正直な感想
M1優勝後のなんとなく感じてた2人の間の微妙な感じは あぁなるほどそんな事だったのね
バラエティ番組で井上に話を振られて石田が別に って言う場面は確かに観た覚えがある
井上が謹慎中の石田のらしからぬ奇妙なノリとか ね
まあお笑い論はワシにはよくわからん 面白けりゃそれで良い
Posted by ブクログ
はい、NONSTYLE石田さんの漫才愛溢れまくりの一冊
面白かったんですが、ちょっと、いやかなり読みづらかったです
この独白調の文章苦手なんよね
さてさて、もちろんわいも漫才大好きで良く見るんです
で、見方としてはただただゲラゲラ笑うだけです
分析とか一切しません
好き嫌いなくなんでも笑います
だけどやっぱりこれだけは言いたい
漫才は生で見るに限る!
最近はぜんぜんライブとか行けてないんで悲しいんだけど、生に勝るものはないのよ
テレビとかでしか見たことない人は是非ともに劇場に出かけてほしいなぁ〜
Posted by ブクログ
M-1グランプリを毎年楽しみにしているお笑い好きだ。週末は漫才番組がないか新聞のテレビ番組表をチェックしている。バラエティ番組より、ネタ番組のほうが好きだ。もちろんノンスタイルも好きだ、というか、漫才コンビで嫌いなコンビが思い浮かばない。最近は、特にフースーヤの進化に注目している。
こんな関西のテレビ放送圏にはどこにでもいる漫才ファンのオヤジは読んでおくべき本だと思う。漫才ネタの作り手の作為、特に個性的なコンビのネタの成立ちが良く理解でき、漫才が一層楽しめるようになる。
石田くんの情熱、人生に感じ入ることもできる。立派な社会人だ。みんな頑張れ!
Posted by ブクログ
ライトな文章が読みたくて、手に取った本。イメージどおり、さくっと読めました。
M-1や漫才の考察も面白かったのですが、何より石田さんの生い立ちからM-1王者になるまでの話や漫才に対する熱い思いが知れて良かったです(お笑い芸人としては、そういう部分って見せたくないのかも知れませんが…)。
好きなものを職業にできている人には強い憧れがありますし、何だかそういう人のサクセスストーリーを応援できる自分がいます(他に言うと、さかなくんや、あいみょん等)。息子にも、自分の好きなことを見つけて、それを職にして欲しいと思います。
NONSTYLEの漫才をこれまで、意識して見たことはなかったのですが、これからはテレビでやっていたら、この本に書かれていたことを思い出しながら、見てしまうと思います。石田さんの好感度爆上がりの一冊でした。