あらすじ
平凡な男・【楊偉/ヤン・ウェイ】は、出張先のC市のホテルでミネラルウォーターを飲んだところ腹痛で倒れ病院に連れ込まれる。そこは巨大で得体のしれない不気味な迷宮だった。『三体』著者劉慈欣も瞠目する、中国SF四天王の一角・韓松が放つ不条理SF《医院》三部作開幕篇。
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Posted by ブクログ
嫌いじゃないけど、結局何だって??
という読後感。
前半部分のディストピアな感じは、カフカっぽいなぁと思いながら楽しく読んだ。
地獄の迷路から抜け出たと思った先はまた地獄だった。みたいな終わり方。三部作らしいので、全部読んだら分かるんでしょうか。
文章は読みやすいし、何より人名に毎回ルビがふってあるのが天才だと思った。
Posted by ブクログ
読み終わるのに一ヶ月以上かかってしまった…
「マジックリアリズム医療SF」や三体の劉慈欣のキャッチコピーで手を取ったものの、プロローグでワクワクしたのも束の間、本編に入るとひたすらに迷路のような話を永遠と読まされ(?)、なかなか思うように読み進められなかった…。途中で安部公房の『密会』を読んでしまって、あれこれが答えでは?みたいな気持ちになったのもある。三体は、誰にでも問答無用に勧めていたけれど、こちらは誰にでも勧められる本ではないし、これ第一作か、まだ二作あるのか読めるかなという気持ちも強い笑。
最後の最後でプロローグに繋がっていくような展開が始まった時からあとはようやくまた読めるようになりました笑。
後書きで書かれている、登場人物の名前が中国語で言うと…という解説は、なるほどとなりました。