【感想・ネタバレ】南海トラフ地震の真実のレビュー

あらすじ

「南海トラフは発生確率の高さでえこひいきされている」
ある学者の告発を受け、その確率が特別な計算式で水増しされていると知った記者。
非公開の議事録に隠されたやりとりを明らかにし、計算の根拠となる江戸時代の古文書を調査するうちに浮かんだ高い数値の裏にある「真実」。予算獲得のために、ないがしろにされる科学――。
地震学と行政・防災のいびつな関係を暴く渾身の調査報道。

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Posted by ブクログ

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他の本で紹介されていた室津のデータを見た時に、貴重なデータだと感動して、周囲の人にも教えた。ところが、この本を読んで、室津のデータは地震発生確率の計算に使えるものではなかったことがわかった。南海トラフ地震の発生確率がいかにいい加減なものだったかがわかって、呆れた。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結果的には良くない効果をもたらした時間予測モデルの使用だけど、当時使おうとした安藤氏や島崎氏の考えも分かる。防災対策のために人々に情報を与えるというだけの簡単に聞こえることでも地震学者とか行政とか色んな立場の意見が入るためにこんなに難しくなるんだということが新しい発見だった!視点を少し変えて評価するだけで全く違う印象を与えるような現代の地震予測は人々に適切な対策をさせるためのものなのに、これでは混乱させるばかりで本当はまだ中途半端なんだなと思った。まだまだ地震を予測して被害を減らすとかってのは難しいんだな〜

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2023年12月04日

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