あらすじ
突然、現れた聖女のせいで王太子との婚約を壊されたイリス。彼女は従妹を熱愛しているという噂の次期公爵・ノアと結婚することに。当然、「白い結婚」を覚悟していたが、ノアは彼女と良い関係を築きたいと言った。そんな嘘には騙されないと元王太子妃候補らしい冷静で上品な態度を保つイリスだが、彼は従妹との噂を否定し優しく彼女に近づこうとする。とはいえ、無神経な行動も多く、煮え切らない夫にイリスはイライラ。「形式が整っていれば心は必要ない」とノアに告げるが、彼のほうはイリスの心からの愛を欲して、焦れったいほど甘く必要以上に彼女を愛す。イリスはノアの与える官能に翻弄されてしまい―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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難しい
表現が難しいお話です。冒頭はヒロインが婚約破棄されるところからなので婚約破棄モノでその後は逆転シンデレラストーリーかと思うのですがそうもならずです。
ヒロインはプライドが高くて素を見せることに慣れていなくて、夫の噂から信じて裏切られることを恐れている感じです。ヒーローは人当たりが良く人畜無害なようにみせかけて人の感情の機微に疎いです。更に二人とも恋愛経験がないので間違いやすれ違いばかりです。
本当の夫婦や恋人同士みたいにわかりあえずイライラしたりそれでも努力したりするそんな関係性が結末の方まで続きます。この作品のジャンルがラノベや文学なら問題ないのですがTLジャンルなので違和感を感じました。決して駄作ではなく愛を育む一段階前の作品としては問題なく読めます。ただこのまま終わられるとこの作品を通じて作者様が何を表現したかったのか私には分かりませんでした。