あらすじ
出版社で校正者として働く二十九歳の珠莉は、恋とは無縁のおひとり様。ある事情で三十歳を目前に結婚を考え始めた矢先、元カレの玲と再会する。珠莉にとって、彼は未だ忘れられない特別な人。けれど、かつて玲の海外赴任が決まった時、自ら別れを選んだ珠莉に、彼ともう一度なんて選択肢はなかった。それなのに、「ずっと忘れられない。変わらず好きなんだ」必死に閉じ込めようとする恋心を、優しく甘く揺さぶられて……? 極上イケメンと始める二度目の溺愛ロマンス! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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淡々と
淡々と事実を受け止め、その時々でちゃんと自分で考えて決めたんだろうなぁ…このふたりの在り方は、そんな感じだと思った。
ヒロインは抱え込んで考えすぎちゃうタイプ。お母さんが亡くなっても、人に頼れない臆病な女の子で、そこに寄り添うヒーローのシーンが一番好き。心配をメッセージで伝えるんじゃなくて、ちゃんと声を聞きたいって電話してくるところが、もう、だいすきで。
そんなふたりだけれども、感情移入せずに分析したら、人に対してすごくドライだなと私は思った。玲もだけど実は珠莉も。
何がどうしてふたりよりを戻せたのか、さっぱり心情の起伏が感じられなかったんだけど、なんかずっとたまっていってたお互いへの愛情とか執着とかが溢れてドロドロと流れ出したのかなぁ…
メンヘラ製造機ヒーローと思わせといて、ヒーローがメンヘラ製造機になったのは、執着している珠莉が、ヒーローを狙うジャッカル( )どもに、「格下」と思われているからこそなのかもしれない。
この人の心にずっと居座ってるオンナが、こんな地味子で、コミュ障で、魅力が全くわからん影の薄さっていうのが、狂わせていくのかもしれない。
とはいえ、いちばん最低なのは、ミユキだな、と思う。人間性を疑うレベルで。
似ている作品
プロポーズを断っての、破局からの再会。相手はバツイチから元サヤ。内容は初期の頃の作品に似ているのですが、細かい所が違っていたりとついつい、読んでしまうのは流石の井上美珠先生かと思います。この作品も続編でますよね?
恋愛って怖い
究極の人間関係とはよく言ったもので、幸せな気持ちだけでは済まないのに、それでも惹かれ合ってしまう運命には逆らえない、そんな誰もが一度は憧れる2人の物語でした
作者さんの他の作品も読んでいるので、ハッピーエンドと分かっていながらも、結末がしりたくて、夜中にも関わらず一気に読了しました。
相変わらず、言葉選びが上手いというか、ヒロインとヒーローのそれぞれの目線からの描写が本当に絶妙で、読者をどんどん惹き込んでいく物語の構成はこの作者さんならではかなと。
派手な描写かあるわけではなく、淡々と物語は進むのですが、読み始めてしまうと途中で終われないことがわかっているのに、読み始めてしまう、本当に、罪な作品です。次回作も期待しています。
良きです!
作者買いです。
最近はあまり好きじゃない作風が続いていたのですが、こちらは美珠先生の王道なラブストーリーを思い出させるキュンキュン物です!
一途なイケメン良きです!
続編も出る予感。
期待したいです
面白かった
一度離れてしまった彼ともう一度やり直し幸せになるお話。
イケメンの彼から好意を寄せられて、ヒロインが始めは社交辞令と思う気持ちがわかります。それに魅力的すぎて親友まで離れる事になってしまったのは胸が痛いですが、人の気持ちはままならない事もわかるし、これからが幸せになると良いな…という読後感でした。